2017.7.27 12:00

【サッカーコラム】浦和の監督に将来なるかもしれない鈴木啓太氏、豪華な引退試合は“日本代表同窓会”の雰囲気

【サッカーコラム】

浦和の監督に将来なるかもしれない鈴木啓太氏、豪華な引退試合は“日本代表同窓会”の雰囲気

特集:
No Ball, No Life
サポーターに挨拶したあとシューズを置いて、再び手を振る鈴木啓太氏=17日、埼玉スタジアム(撮影・中井誠)

サポーターに挨拶したあとシューズを置いて、再び手を振る鈴木啓太氏=17日、埼玉スタジアム(撮影・中井誠)【拡大】

 【No Ball,No Life】これまで、何度かサッカー選手の引退試合を取材してきたが、これほど大規模で豪華な顔ぶれがそろったのは初めてだった。7月17日。埼玉スタジアムで、2015年シーズン限りでユニホームを脱いだ浦和一筋16年の元日本代表MF鈴木啓太氏(36)の引退試合が行われた。試合直前、「選手もそうだけど、見に来てくれるサポーターも同窓会みたいに昔を懐かしんでくれればいいですね」と鈴木氏が自身の引退試合の意味を口にしていたが、まさに、そんな試合になった。

 対戦したのはレッズレジェンズvsブルーフレンズ。レッズレジェンズは浦和に在籍していた選手を中心に構成され、ブルーフレンズは、鈴木氏と同じ時代に日本代表を背負ったメンバー中心に構成された。レッズを率いるのは、元浦和監督のブッフバルト氏、そしてブルーを率いたのは、元日本代表監督の岡田武史氏だった。

 3連休最終日の祝日で午後5時のキックオフ。観客は2万5756人。ファンが最後の雄姿を、その目に焼き付けた。引退試合らしく、緩いボール回しと鈍い動き出し…。それでも、随所に見せ場があった。

 鈴木氏は前半にブルー、後半はレッズで出場した。前半、2得点を決め、「現役時代にも1試合2得点を決めたことはなかったので、うれしいですね。僕にゴールを取らせようという“忖度”があったようにも思いますが…」と照れた。

 後半、3-4とリードされたブルーがPKを獲得し、キッカーは岡野。同点弾を決めると、脱兎のごとく岡田監督の下へ駆けつけ、抱き合った。まるで「ジョホールバルの歓喜」の再現のようなシーンに、会場は拍手が鳴り止まなかった。試合は4-4で引き分けた。

 主な参加メンバーは、現役では元日本代表MF中村俊輔、同MF松井大輔(ともにJ1磐田)、同FW田中達也、同FW矢野貴章(ともにJ1新潟)、同FW巻誠一郎(J2熊本)、そして同DF田中マルクス闘莉王(J2京都)ら。引退選手では、ミスターレッズの福田正博氏、“野人”の愛称で親しまれた岡野雅行氏ら。かつての日本代表が埼玉に集結。鈴木氏が言ったように“日本代表同窓会”という雰囲気だった。

 15年11月22日。リーグ戦の最終戦となった神戸戦(埼玉)の試合終了後、退団セレモニーが行われ、鈴木氏は涙を流しながら、サポーターにあいさつ。「浦和以上に愛せるチームはありませんでした。だから、浦和の男で始まり、浦和の男で終わります」と16年間の現役生活にピリオドを打った。

 そして、この日は「僕のチャレンジはまだ終わらない。先へ進みます」と宣言し、スパイクをピッチの上に静かに置いた。近い将来、浦和の鈴木啓太監督が見られるかもしれない。(宇賀神隆)

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