2017.7.13 13:47

【サッカーコラム】Jリーグの開催時期、「秋春制」を導入するより欧州に「春秋制」を売り込め

【サッカーコラム】

Jリーグの開催時期、「秋春制」を導入するより欧州に「春秋制」を売り込め

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No Ball, No Life
J1開幕戦でフリーキックを放つ磐田・中村俊輔。ことしは2月25日に行われた

J1開幕戦でフリーキックを放つ磐田・中村俊輔。ことしは2月25日に行われた【拡大】

 【No Ball,No Life】日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)が、11日に行われたJリーグ実行委員会のJ1、J2、J3の部すべてに出席した。会長は各クラブの代表者にJリーグの開催時期を現行の「春秋制」から、欧州主要リーグが採用する「秋春制」に移行する利点を訴えたという。

 田嶋会長をはじめとする「秋春制」推進派は、シーズン移行によって、欧州主要リーグの日程に合わせて決められる、国際大会の日程に対応しやすくなることや、日本選手の欧州移籍がより活発になることで、日本代表の強化につながると強調している。Jリーグの場合、降雪地での冬季開催が難しいことなどから、以前から反対するクラブもあるが、世界基準に合わせることを目的に、田嶋会長はシーズン移行の意義を自ら各クラブに伝えた。

 田嶋会長が示すように、欧州の主要リーグと開催時期をそろえることのメリットは大きい。逆にいえば、ワールドスタンダードが「春秋制」だったら、豪雪地帯のクラブに無理をいってまで「秋春制」に変える必要もないということだ。

 2022年のW杯カタール大会は、酷暑を避けるために11月から12月にかけて開催されることになっている。アジア杯は2007年大会(東南アジア4カ国共催)まではW杯と同じ北半球の夏に行われていたが、カタールで行われた11年大会と南半球の豪州で行われた15年大会は、いずれも1月に行われた。19年にアラブ首長国連邦(UAE)で行われる次回大会も1月開幕、アジア杯はすっかり“冬の大会”に変わっている。

 アジア杯に限っていえば、問題になるのは天皇杯の開催時期だけで、リーグ戦は「春秋制」のままの方が有利だ。W杯は今後も中東や南半球の国が国際大会のホスト国に手を挙げるだろう。カタールW杯を機に、W杯の1月開催が定着するようなことがあれば、今度は欧州の方が「春秋制」に舵を切ってくる可能性だってある。そうなれば、何のためにJリーグは「秋春制」に移行しようとしているのかわからなくなってしまう。

 世界基準に合わせるのでなく、世界基準そのものを変えてしまうのも一つの手。豪雪地帯を抱えるJリーグに「秋春制」を押し売りするより、欧州に「春秋制」を売り込む方がずっと簡単なのではないか。(清水公和)

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