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『信念』から紐解くシメオネ監督の正体…なぜ“圧倒的カリスマ”になりえたのか

『信念』から紐解くシメオネ監督の正体…なぜ“圧倒的カリスマ”になりえたのか

『信念』から紐解くシメオネ監督の正体…なぜ“圧倒的カリスマ”になりえたのか

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 名選手にして名監督--。

 今となってはRマドリードのジネディーヌ・ジダン監督のためにある言葉にすら聞こえてくる。だが、Aマドリードを率いる男にも、このフレーズが当てはまるはずだ。

 なぜ、ディエゴ・シメオネは“圧倒的カリスマ”としてアトレティコを指揮するに至ったのか?

 本書『信念 己に勝ち続ける挑戦』では、彼の生い立ちから現在に至るまでの過程、経験、そして思考のすべてが綴られている。他の追随を許さない「信じる」力は、フットボーラーではない者をも後押しするパワーをまとう。自伝であるとともに、手に取る人々にとっての自己啓発本になるはずだ。

 ■あなたは本当のシメオネを知っているか?

 本書を読めば、シメオネがどのようなメンタリティーでフットボールに身を投じてきたかが理解できる。選手として過ごした時間が、監督業に挑む上でどのように生かされたかも分かるだろう。

 優れた物語は往々にして点ではなく、線でできている。

 “指導者シメオネ”を紐解く上で、選手時代にいかなる思いを持ってピッチに立っていたかを振り返る過程は必要不可欠なことだ。現役時代に抱いていた思いを知れば、後に訪れる指導者としての成功が必然であったとすら感じられてくる。

 例えば“選手シメオネ”につきまとうイメージといえば「荒々しい」や「姑息」ではないだろうか。中盤の選手でありながらゴールを量産した事実や、ジョゼップ・グアルディオラらのプレッシングを股抜きによってかいくぐるほどテクニックを持っていたことに焦点が当てられることは少ない。

 しかし、この穏やかではない言葉たちは「情熱」や「勝負にこだわる意思」に変わり、シメオネを助けた。さらに付け加えるなら、彼は何も選手になってからこれらの感情を持ったわけではない。その背景には、自ら「生来のリーダーであった」と語る“少年シメオネ”時代からの歩みがあった。

 “指導者シメオネ”を点で見ただけでは、その本質は見えてこない。彼の歩みを線で見ることで、初めてカリスマになりえた理由を紐解くことができるのだ。

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