2017.6.1 12:00

【サッカーコラム】韓国勢にリベンジ! 浦和がACLで奇跡を起こした

【サッカーコラム】

韓国勢にリベンジ! 浦和がACLで奇跡を起こした

延長後半、ゴールを決め歓喜の浦和・森脇=埼玉スタジアム(撮影・山田俊介)

延長後半、ゴールを決め歓喜の浦和・森脇=埼玉スタジアム(撮影・山田俊介)【拡大】

 【No Ball,No Life】浦和が、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント(T)1回戦で大逆転勝利を収め、9年ぶりにベスト8に進出した。

 相手は済州(韓国)。5月24日の第1戦はアウェーで行われ、0-2で敗れた。攻めあぐね、なかなか得点できない中、カウンターで2失点。Kリーグで首位を走るチームの底力を見せつけられた試合になった。迎えた第2戦は、場所を埼玉スタジアムに移し、5月31日に行われた。

 状況は厳しい。90分で2-0なら延長戦に突入する。1-0の勝利では敗退。そして、1失点でもすればアウェーゴールになるため、浦和は3-1の勝利では敗退。最低でも4-1にしなければならないという圧倒的に不利な状況だった。

 そんな厳しい中で臨んだ試合は、浦和が序盤から主導権を握った。ほぼ相手陣内でボールをキープする浦和に対し、済州はカウンターを虎視眈々と狙う展開。そして前半18分、MF柏木が左FKを蹴ると、ゴール前でFW興梠が頭で合わせて先制に成功する。さらに同34分、FW李忠成が左足でゴール。2戦合計2-2とし、試合を振り出しに戻した。

 「90分間で勝負をつけたかったけど、いい試合だった。ピンチらしいピンチもなかった」とMF柏木が胸を張った。浦和らしい攻撃サッカーで、済州を圧倒。しかも相手に退場者が出て、数的有利に。延長戦になっても浦和は攻め続けた。

 そして、延長後半9分だった。左サイドからFW高木のクロスに、DF森脇が右足で合わせて、ゴールをこじ開けた。これが決勝点。試合終了後に、済州の選手がピッチ内で暴れる乱闘騒ぎが起こったが、2戦合計で3-2。浦和の見事な逆転8強進出になった。

 森脇は5月4日のJリーグ、鹿島戦(埼玉)で、相手選手に暴言を吐き、リーグ戦2試合の出場停止処分を受けた。チームやサポーターに多大な迷惑をかけたことを自覚し、「決勝Tの1回戦で負けるわけには、いかなかった」と、不退転の決意で試合に挑み、結果を出した。

 「これまでの、どんな勝利よりも、この勝利はうれしい。周りの人たちが、温かい言葉をかけてくれて…。ありがたい」

 勝利が決まるホイッスルが響くとピッチに倒れ込み、ヒーローインタビューでは号泣した。

 昨年は、同じく決勝TでFCソウルと対戦。延長戦でも決着が付かず、PK戦で敗れた。「ACLの借りはACLでしか返せない」とDF槙野も、この試合にかけていた。そして、同じ韓国勢から、最高の形でリベンジに成功。厳しい状況を全選手のあきらめない気持ちで大逆転につなげた。

 2007年以来、2度目のACL王者へ。大きな第一関門を突破した。(宇賀神隆)

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. サッカー
  3. Jリーグ
  4. 【サッカーコラム】韓国勢にリベンジ! 浦和がACLで奇跡を起こした