2017.5.9 12:00

【サッカーコラム】中盤やDFの人材探しに奔走するハリルホジッチ監督 柔軟な指揮官は最悪の事態も想定

【サッカーコラム】

中盤やDFの人材探しに奔走するハリルホジッチ監督 柔軟な指揮官は最悪の事態も想定

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No Ball, No Life
浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合を観戦するために埼玉スタジアム2002に到着したサッカー日本代表のハリルホジッチ監督=4日(撮影・佐藤雄彦)

浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合を観戦するために埼玉スタジアム2002に到着したサッカー日本代表のハリルホジッチ監督=4日(撮影・佐藤雄彦)【拡大】

 【No Ball,No Life】6月のサッカーW杯ロシア大会アジア最終予選に向け、選手選考を進める日本代表のハリルホジッチ監督は、ゴールデンウイーク中に3日連続を含む4試合のJリーグ観戦を敢行した。同時に深夜まで欧州の試合もテレビでチェックしたようで、寝不足の目をこすって会場入りする姿が見られた。

 最終予選は残り3試合と佳境。B組は首位・日本(勝ち点16)、2位・サウジアラビア(同16)、3位・豪州(同13)の上位3カ国でW杯自動出場権を得られる2位以内を争う状況だ。指揮官は「最後まで混戦になる」と覚悟を決めている。というのも、久保裕也(ヘント)が台頭したFW陣に比べ、中盤やDF陣に不安材料が多いからだ。

 ボランチでは3月に右膝の手術を受けた長谷部誠(フランクフルト)の欠場が決定的。長谷部の代役として3月のUAE戦で活躍した今野泰幸(G大阪)は、その試合で負った左足小指骨折からの復帰が微妙だ。3月のタイ戦ではサイドバックが本職の酒井高徳(ハンブルガーSV)を抜てきしたものの、機能したとは言い難かった。

 警告を1枚ずつ受けている吉田麻也(サウサンプトン)と森重真人(FC東京)の両センターバック(CB)は、あと1枚で出場停止となる。ハリルホジッチ監督は最悪の事態を想定し、主力の代役となり得る人材を探している。ゴールデンウイークの「御前試合」で目立ったのは、CBでは4日の浦和-鹿島でノーミスだった昌子源(鹿島)。ボランチでは5日のG大阪-清水で倉田秋(G大阪)の名前を挙げたものの、「球離れの速さやリズムの変化をつけてほしい」と注文もつけている。

 日本は6月13日にイラク戦(テヘラン)、8月31日に豪州戦(埼玉)、9月5日にサウジアラビア戦(アウェー)を控える。アウェー2試合はいずれも中東開催で酷暑とピッチコンディションの悪さが懸念され、唯一のホームもW杯予選で過去2敗5分けと勝てていない豪州が相手だ。

 試合の性質上、ボランチに求める条件は球際の強さか。井手口陽介(G大阪)や遠藤航(浦和)といったリオデジャネイロ五輪世代の台頭も期待される。

 前回のW杯ブラジル大会の最終予選を振り返ると、消化試合を除く7試合で、ザッケローニ監督が先発に送り出した選手の総数は18人。一方、ちょうど7試合を終えたところのハリルホジッチ監督はすでに21人を起用。2戦連続で同じ11人を使ったことはない。選手のコンディション、相手や環境に応じて柔軟にゲームプランを変えるタイプの指揮官だ。

 今後もレギュラーの入れ替えはあり得る。控え組は主力が不在のときこそ好機。ACミランで出番激減の本田圭佑から久保がポジションを奪ったように、チーム内の競争がW杯出場への原動力になる。(浅井武)

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