2016.11.29 22:17

【サッカーコラム】川崎と松本の敗退 Jの一発勝負は怖いが…

【サッカーコラム】

川崎と松本の敗退 Jの一発勝負は怖いが…

特集:
No Ball, No Life
23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝で敗れ、肩を落とした川崎・大久保

23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝で敗れ、肩を落とした川崎・大久保【拡大】

 【No Ball,No Life】

 一発勝負は怖い。J1のチャンピオンシップ(CS)では年間勝ち点2位の川崎が準決勝で同3位の鹿島に敗れ、J2からJ1への昇格を争うプレーオフ(PO)では3位の松本が、6位の岡山に敗れた。

 川崎(勝ち点72)と鹿島(59)のレギュラーシーズンでの勝ち点差は13。松本(84)と岡山(65)は19といずれも年間勝ち点で大きく上回ったチームが敗退。川崎で主将を務めるMF中村憲は「喪失感が大きい」と肩を落とした。

 川崎は年間勝ち点1位の浦和(74)と2差。松本もJ2王者の札幌(85)と1差で、最終節まで自動昇格を争った清水(84)とは得失点差の争いだった。

 川崎の風間監督は「これで全ての意味で、敗者になったとは思わない」。松本の反町監督も「勝ち点84には胸を張っていい、と選手に伝えた」とイレブンの戦いをたたえた。

 上位チームにはホーム開催かつ引き分けでも突破のアドバンテージがあるものの、何が起きるかわからないのが一発勝負。一年間積み上げてきたものが、たった1試合で水の泡となるレギュレーションは上位チームにとって極めて非情といえる。

 J1のCS制度は今季限りで廃止される。J2の昇格POも来季以降は現行の制度で行われるかは未確定で、制度のあり方に議論の余地はあることは間違いない。

 ただ、川崎も松本もレギュラーシーズンであと1勝していれば、一発勝負を回避できていたのも事実。下位チームに足をすくわれたのは気の毒だが、両チームともそういう場面が何度もあったから、こうなったという見方もできる。

 そういう意味では、CSやPOの結果に一年の戦いが反映されている。今季のJリーグの制度が、一年間の戦いを軽視しているとは言いきれない。(清水公和)

  • 27日のPOでJ1昇格を逃し、うなだれる松本山雅のイレブン
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