7分間で2発を決め鹿島を勝利に導いた土居は、上半身裸で手を振ってサポーターに応えた (撮影・桐山弘太) 明治安田J1第2ステージ第7節(16日、鹿島3-2仙台、カシマ)途中出場で鹿島を救った。1-2の後半35分、MF土居聖真(しょうま、23)がピッチに立つと、2分後に頭で同点弾。その5分後には右足でネットを揺らし、1人で試合をひっくり返した。
「勝利に貢献できてうれしい。点を取ることしか考えていなかった」
7分間で2発の大暴れだ。7月下旬に石井監督が就任すると先発の機会が激減。それでも「後半は相手の足も止まりやすい」と流れを読んで弱点を突いた。
中1で故郷の山形に父を残し、母・栄美さんと鹿島に移住して下部組織に入った。「両親に苦労をかけた分、恩返しをしたい」との思いが実った。
指揮官は就任後、無傷の4連勝。土居投入の采配もピタリと当たり、昨年4月以来の奪首に成功だ。鹿島で指導を始めて17年。今も選手に「石井さん」と呼ばせ「監督と呼ぶと罰金だぞ」と冗談を飛ばすなど、いい兄貴分として慕われる。
前半戦は8位と出遅れたが、眠れる獅子がついに目覚めた。殊勲の土居は「最後まで首位にいたい」と誓った。 (伊藤昇)