2014.6.18 12:37

【西山繭子のBoa sorte日記(1)】開幕戦…入場前の選手たちの姿に涙腺が崩壊

特集:
西山繭子
サッカーファンで知られる西山繭子

サッカーファンで知られる西山繭子【拡大】

 大のサッカーファンとして知られる女優、西山繭子(36)がサッカーW杯ブラジル大会の開催期間中、コラム「Boa sorte日記」を連載します。直木賞作家、伊集院静氏(64)を父に持つ西山は現在、小説家としても活躍中。自身がつけたタイトル「Boa sorte」はポルトガル語で「幸運」を意味し、コラムではすべてのサッカーファンの“幸運”を願いつつ、ユーモアを交えた独特の感性で試合の観戦記やW杯にまつわるエピソードなどをつづります。大会期間中にはブラジルを訪問し、現地の熱狂ぶりなどにも触れる予定です。

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 とうとうW杯が始まりました!私が一人胸を高鳴らせ現地観戦に赴いたフランスW杯から16年。その時に生まれた赤子はもう高校生。恐ろしやー。年々時差との闘いが辛くなってきましたが、そこはもう気合いでカバーするしかありません。オープニング・セレモニーで今回のテーマソングであるWe are oneを歌うアーティストたちを見ながら夜中に沸々と上がるテンション。ラテンのノリに寝ぼけた身体が動き出す。ちなみに私のipodにはFootballというプレイリストがあり、今までのテーマソングから陸上自衛隊中央音楽隊が演奏するスペイン国歌まで様々な曲が入っています。Wakawakaなんて、たぶんシャキーラの旦那のピケより多く聴いているはず。

 オープニング・セレモニーが終わり、いざ開幕戦。入場前の選手たちの姿にもう涙腺が崩壊してしまいました。勝手に選手たちの気持ちになって、子どもの頃に空き地でサッカーをやったことや、応援に来てくれた家族の顔を思い出し「ああ、自分は今から夢見てきたW杯のピッチに立つのだ」と家の小さなリビングで妄想。目に光るものを浮かべたチアゴ・シウバに「うんうん、私も同じ気持ちだよ」と頷いてしまいました。そして、きらきらした笑顔のエスコートキッズたち。彼らの小さな手のひらが感じた選手たちの緊張、美しい緑の芝、小さな身体から見上げた満員のスタジアム、轟く歓喜の声。この光景を彼らは一生忘れないだろうと思ったら、勝手に親の気持ちになってまた涙。そして主審の西村審判、試合前に交換する両国のペナントを副審に「渡して、渡して」と言っていたのを聞いて「おお日本語」とまた涙。何だか泣いてばかり。

 試合はもちろん素晴らしかったです。クロアチア、良いですねー。しかしプレイや戦術について言及することはプロの方々にお任せして、私は私なりの目線でこの熱い1カ月をお伝えしていけたらなと思います。お付き合いのほどよろしくお願いいたします。Boa sorte!

 西山 繭子(にしやま まゆこ) 1978年1月21日生まれ、東京都出身。大妻女子大学文学部英文学科卒。98年のフジテレビ系連続ドラマ「じんべえ」で女優デビュー。5月公開の映画「悪夢ちゃん The夢ovie」など多数の作品に出演し、7月7日放送の同局系スペシャルドラマ「キャビンアテンダント(仮)」(後9・0)にCA役で出演する。一方で作家としても活躍中で、07年の「色鉛筆専門店」で本格デビュー。昨年7月には短編集「Dr.ルナの不思議なカルテ」を出版し、今年1月号の「小説すばる」には最新作「ひなた」を掲載。サッカー好きになったのは98年、単独で渡仏して観戦したW杯フランス大会がきっかけで魅力にとりつかれたという。1メートル65、血液型A。実父は直木賞作家の伊集院静氏(64)。