
練習試合終了後、報道陣の質問に応える権田修一=28日、カタール・ドーハ(撮影・山田俊介)【フォト】
前半はゴールマウスから、後半はベンチから戦況を見つめた権田(FC東京)は不満を隠そうともしなかった。「決定的な場面で外している。誰とはいわないが、『試合では決める』といっていたけど、それでいいのかな」とぶちまけた。
関塚監督は「決定的なチャンスで決められない」と嘆き、比嘉(横浜M)も「前半だけで10数回はチャンスがあった」と振り返る。チーム関係者の話を総合すると、非公開で行われた練習試合で日本は決定力不足を露呈したとみられる。
権田が「前線の選手が悔しい思いをしているはず」と指摘した攻撃陣も反省しきりだ。1トップを前後半で分け合った大迫(鹿島)と永井(名古屋)は「後はゴール」(大迫)、「フィニッシュの部分」(永井)とそろって課題を口にする。
チームにとって今年初めての実戦で、試合感覚が鈍っていたのかもしれない。それでも権田が「大事な試合は迫っている。久々の試合だからOKというわけにはいかないでしょう」と語気を強めたように、言い訳にならないのは確かである。
救いはシリア戦までにイラクとの練習試合も含めて1週間の修正期間がある点だ。「はっきり言って勝てた試合。勝てなかったのが残念」という権田のぼやきがシリア戦後にも繰り返されるようだと、日本の五輪出場に暗雲が立ちこめる。(産経新聞)