アジア・カップ最終予選A組(18日、香港0−4日本、香港スタジアム)一直線の鋭い弾道を描き、長谷部の強烈なミドルシュートがゴールを射抜いた。代表27試合目で、ようやく奪った待望の初ゴール。派手なガッツポーズはなかった。「代表で点を取りたかったのでうれしい。久しく得点がなかったので喜び方を忘れました」と照れ笑いを浮かべた。
スペースがなく手詰まりだった前半33分、内田のパスを受け、迷いなく右足を振り抜いた。遠めからでも狙えるシュート力を、ついに代表で発揮。欧州や南米の強豪は例外なく精度の高いミドルシュートを武器に持つ。長谷部も「これを続けていけば日本の武器になれる」と自信を深めた。
所属するウォルフスブルクで昨季はドイツ1部リーグ初制覇に貢献。欧州でたくましさを増し、代表でも確固たる地位を築いた。ただ「ボランチでも点を取れる選手じゃないと敵の脅威になれない」。さらにプレーの幅を広げようとする向上心は衰えることがない。
W杯前に、海外組は代表で活動できる時間が非常に限られている。「もう一つ壁を越えないとW杯では勝てない」。代表初ゴールは“壁”を越える契機になるのか。ドイツに帰っても「攻撃面を高めていきたい」と決意を口にした。(共同)