J1第31節(8日、鹿島2−0山形、カシマサッカースタジアム)この男の笑顔ほど、鹿島の復調を表すものはない。先制弾に興梠が喜びを爆発させると、チームもリズムに乗った。
「先取点を入れたらウチは強い。きょうは勝って当然の試合」。言葉にも力強さが戻った。前半20分、山形の守備をMF小笠原のスルーパスが切り裂くと、走り込んだ興梠が右足でゴール。天皇杯を挟んで公式戦3戦連発。05年のプロ入りから最多の9得点目をマークした。
両腕を突き上げて振り返ったメーンスタンドには、故郷・宮崎から訪れた兄弟ら13人が陣取っていた。「初めて両親も駆けつけてくれた。親の方を見てガッツポーズしようと決めていた」。後半にはゴール前でPK機会も獲得。この日で通算200試合出場を果たしたFWマルキーニョスの追加点をおぜん立てした。
チームは5連敗中に崩れていた守備も立ち直り、3戦連続無失点。興梠が得点を決めれば負けない“不敗神話”も8(7勝1分け)となった。目標とするゴールは背番号と同じ13で、残りは3試合。逆転のJ3連覇へ、暴れるのはここからだ。(丸山汎)