J1第31節(8日、鹿島2−0山形、カシマサッカースタジアム) 90分間、山形にシュート1本すら打たせなかった。それほど、完ぺきな戦いぶりだった。鹿島の鈴木強化部長は「久しぶりにうちらしいサッカー。きょうは強かった」とうなずいた。
ボールを取られても、2人、3人が素早く囲い込み、すぐに奪い返す。前線から圧力をかけてパスコースを限定し、相手に攻め込むすきを与えない。「中盤から前のプレスがきつくて、そこをパスで回避することができなかった」と山形の小林監督が嘆いた。
3試合連続無失点。5連敗中には崩れた守備が、完全に立ち直った。「全体の運動量が上がった。うちのサッカーは走ることが前提になっている」と岩政。もともと守りからリズムをつくってきたチーム。生命線を取り戻したことで、攻撃にも勢いが生まれた。
追われる立場から追う立場になり、いい意味で開き直りもできたのだろう。2試合連続先制ゴールの興梠は「ぼくらはもう一つも落とせないですから」。勝ち点1差で川崎をぴたりと追走する。