サッカー日本一を決める第88回天皇杯全日本選手権最終日は1日、東京・国立競技場で決勝を行い、Jリーグ1部(J1)同士の対戦は柏が延長戦の末にG大阪に1−0で敗れた。
敗戦を告げる笛が鳴ると、柏の石崎監督はベンチの控え選手らと固く握手した。顔には笑みも浮かんでいる。その後、ピッチで戦った選手を集めて輪をつくり「準優勝で悔しいかもしれんが、胸を張ってメダルを受け取ってこい」と言葉をかけた。届かなかった日本一。柏は、この日が最後の指揮となった石崎監督の花道を飾れなかった。
試合前、ゴール裏にはサポーターによる「YES WE CAN!」の大きな人文字が浮かび、選手の背中を押した。クラブワールドカップ(W杯)を含め、連戦で疲労の色が濃いG大阪に対し、前半から攻勢に出た。
しかしゴールを割れない。後半15分、古賀のヘッドは間一髪でGKに阻まれた。両チーム無得点で延長にもつれ込むと、PK戦突入目前の同後半11分に決勝点を許した。
石崎監督に率いられた柏の3年間は、1年目でJ1復帰を果たし、3年目には日本一にあと一歩まで迫った。古賀は「石さんが最後だったからタイトルという形で終わりたかった」と悔やんだ。
石崎信弘・柏監督
「3年間(柏の監督を)やって最後の大会だったので何としても勝って終わりたかった。90分間で勝負を決めようと、フランサ、李を投入したが、延長に入ってしまって残念。ガンバは優勝に値するチームだと思う」