Jリーグ1部(J1)第15節最終日(6日・等々力ほか=3試合)後半ロスタイムに入っても、川崎の誰もが引き分けのまま終わるつもりはなかった。大橋の左CKをGKがパンチングし、その球を横山が頭で折り返す。待ち構えたジュニーニョが右足で劇的な勝ち越しゴール。「ロスタイムに自分が決めてチームが勝つのは気持ちいい」とエースFWは仕事をやり遂げた充実感に浸った。
蒸し暑さの中では消耗が激しかった。1−1に追いつかれ、後半途中に体力のある山岸さえ足がつって交代。思うようにボールを回せない時間も多く、リーグ3連敗中の川崎には苦しい展開といえた。
それでも中村は「ホームだし、絶対に勝たなきゃいけなかった。全員の気持ちが最後のCKのチャンスを生んだ」。意地と意地がぶつかる「神奈川ダービー」。土壇場で勝負を分けたのは、わずかに上回った勝利への執着心だったようだ。
4月に健康上の理由で辞任した関塚前監督も観戦し「勝ってよかったね」と笑顔。ただ「もう少しボールを大事にできれば、なおよかった」と、今後に首位戦線へ絡むための課題も付け加えた。