ハリル監督、香川らに強烈ダメ出し!格下相手に2点のみ「枠に飛ばない」

 
前半、ハリルホジッチ監督はピッチで戦う選手たちに指示を送った

 キリン・チャレンジ杯(6日、日本2-1ニュージーランド、豊田ス)日本(FIFAランク40位)は、ニュージーランド(同113位)に2-1で勝利。交代カード6枚をすべて使い切ったバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、決定機を外したMF香川真司(28)=ドルトムント=を筆頭にチームの得点力不足に不満顔。先制のPKを決めたFW大迫勇也(27)=ケルン=は2大会連続のW杯出場に一歩前進した。

 目深にかぶったベンチコートのフードの奥から厳しい視線を注ぐ。次々と外れるシュートに、ハリルホジッチ監督の表情は怒りにゆがんだ。

 「得点を決めるチャンスが10回はあったが、枠に飛ばない。シンジ(香川)のシュートはポストに当たった」

 W杯出場決定から初めて迎える強化試合。豪雨の中、選手たちの猛アピールを期待したが、FIFAランク113位の格下相手に前半は0-0と拍子抜け。シュート18本でわずか2点。2度の決定機を外したMF香川に対し「プレーを速くし、周囲と絡んでほしい」と強烈な駄目出しだ。

 この試合と10日のハイチ戦で24人のほとんどを試すと宣言。後半途中に香川に代えてMF小林を投入するなど、交代カード6枚を使い切った。アルジェリア代表を率いた2014年W杯ブラジル大会では、アフリカ最終予選の23人からメンバー5人を変更。当時の状況から見えるハリル流の選考基準は3つだ。

 〔1〕《アラサー切り》 落選した5人のうち4人は衰えが見え始めた30歳前後のベテラン。

 〔2〕《シンデレラボーイの登場》 当時19歳のMFベンタレブ(シャルケ)や無名だったFWマフレズ(レスター)を大抜擢(ばってき)。両選手ともA代表デビューはW杯イヤーに入ってから。

 〔3〕《ゴールを決めると当確》W杯メンバー発表までの強化マッチ2試合で、ゴールを決めた5人をすべて選出。

 今回は2点目を決めたMF倉田以外はアピール不足で消化不良。ゴール前でのFKの少なさや、ミドルシュートの精度の低さを嘆いた。「年内は選手が何をできるのか見極め、来年3月の親善試合でメンバーを固定する」。妥協なき“選別”は今後も続く。 (浅井武)

2015年11月以来の先発起用となったFW武藤「欲を言えば点を取りたかった。納得はいっていない。次、もしチャンスがあったら必ず決めないと」

FW久保「もうちょっとシュートシーンを自分でつくれればよかった。それ以外はまずまず」

MF小林 周りを生かすことを意識した。自分が入った時間と、相手の疲れ具合を考えたら評価はしづらい」

DF長友「常にW杯本大会を意識している。きょうは勝利することが大事だった。(W杯組み合わせの)抽選にも影響してくる」

日本協会・田嶋幸三会長「選手は前半から良いペースと高い意欲でやってくれた。なかなかゴールできないのは問題だが、勝ったことには満足しないといけない」

日本協会・西野朗技術委員長「全員で勝ち切れた。途中から入った選手がアクセントをもたらしてくれた」

ニュージーランド・ハドソン監督「正直がっかりしているが、惜しいゲームだった。選手は自分たちらしさを出してくれ、誇りに思う。日本と同レベルで戦えたのは良かった」

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