中田英、代表引退決断!?公式ホームページで「最後」強調
日本代表に奇跡は起こらなかった。MF中田英寿(29)=ボルトン=はそれでも、W杯3大会連続出場で日本の全10試合に出場した唯一の選手として存在感を放った。22日付で更新した自身の公式ホームページ『nakata.net』では、ドイツW杯限りでの“代表引退”を思わせる「最後」という言葉を多用した。訪れようとしている日本サッカー界の転換期。中田英の今後に注目が集まる。
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固い決意で臨んだ試合だった。右ボランチ(守備的MF)で先発フル出場した中田英は、ピッチにあおむけになり立ち上がれない。交換したブラジルの黄色いユニホームを顔に覆ったまま…。集大成となるべきドイツでの戦いが終わった。
22日付で更新した自身の公式HP(http://nakata.net/)。中田英は「Hide’s Mail」の締めで“代表引退”を思わせる言葉を強調した。ブラジル戦の決意を述べた文章には「最後」が多用され、周囲の人たちへの思いなど、これまでのサッカー人生を振り返るような記述がなされた。
次回2010年南アフリカ大会は33歳。年齢的に最後のW杯となっても不思議はない。単にドイツで「最後」の試合にしないという決意を表しただけかもしれない。真意は本人の胸の内。ただ、この時期の「最後」発言がさまざまな憶測を呼ぶことは当然、本人も分かっているはずだ。
日本で過去に“代表引退”を宣言した選手は1人だけ。1977年9月に東京・国立競技場で行われたNYコスモス−日本代表の一戦がそれ。元ブラジル代表FWペレの現役引退試合に合わせ、FW釜本邦茂が「代表引退試合」とした。中田英もその資格者であることは間違いない。
W杯は98年フランス大会から日本の全10試合に出場した唯一の男。1試合平均15キロ走る男は、運動量を落とすことなく前半終了時にフラフラだった。後半は痛めた左腕に包帯を巻いていた。
中田英は10分後、ピッチからやっと立ち上がった。その目は赤くはれていた。日本には、やはりまだこの男が必要だ。誰もが“王様の物語”の続きを見たいと思っている。
(志田健)
■ドイツW杯後の代表引退が濃厚な選手たち
世界では代表の中心選手が自ら代表引退を宣言することが一般化している。ドイツW杯後の代表引退を宣言したのは、オランダ代表GKファンデルサール(マンチェスターU)、ドイツ代表DFノボトニー(レバークーゼン)、ポルトガル代表MFフィーゴ(インターミラノ)、コスタリカ代表FWワンチョペ(アル・ガラファ)、エクアドル代表FWデルガド(グアヤキル)ら。また、フランス代表MFジダン(Rマドリード)は現役引退を表明、チェコ代表MFネドベド(ユベントス)も現役引退を示唆している。
■日本の過去2度のW杯
★98年フランス大会(1次リーグ敗退) 1次リーグ同組は強豪アルゼンチンのほか、同じ初出場のクロアチア、ジャマイカが入り比較的恵まれた。だがアルゼンチン戦、クロアチア戦ともに0−1惜敗で敗退決定。ジャマイカ戦ではFW中山(磐田)の日本W杯初ゴールが生まれたが、1−2で敗れて3連敗。世界の厳しさを味わう初出場だった
★02年日韓大会(16強入り) 開催国で1次リーグはシードされ、強豪国との同組を回避できた。相手はベルギー、ロシア、チュニジア。ベルギー戦は2−2も、ロシア戦に1−0歴史的初勝利。チュニジア戦も2−0快勝でグループ1位突破した。決勝トーナメント1回戦はトルコに0−1惜敗。同年7月にドイツW杯を目指してジーコ・ジャパンが発足した