2006年06月21日 更新

「主将は中沢」ジーコ監督が指名!ボンバーヘッドが“奇跡”呼ぶ

中沢

練習でもはつらつとした動きを見せていた中沢(右)。主将として勝利の原動力になる=撮影・小倉元司

ドイツW杯(20日、ボン)日本代表が1次リーグ突破の望みをかける22日のブラジル戦で、累積警告で出場停止のDF宮本恒靖(29)=G大阪=に代わるゲーム主将をDF中沢佑二(28)=横浜M=が務めることになった。ジーコ監督(53)が指名した。

宮本の、そして日本サポーターの思いは中沢に託された。19日夕。ジーコ監督が明かした。

「キャプテンは中沢」

ブラジル戦は、宮本が累積警告で出場停止。代わるゲーム主将に指名された。中沢がジーコ・ジャパンでキャプテンマークを巻くのは昨年1月29日、宮本が故障で欠場したカザフスタン戦以来2度目。その試合は4−0と快勝している。

精神的支柱不在の危機。「ツネさんと違って、キャラじゃない」と中沢は口にしてきたが、普段の練習でも先頭集団を走る中沢を、ジーコ監督は「リーダーシップがあり、資質を十分に備えている」と評している。主将経験の多いMF中田英は現在、“陰の主将”として存在感を放っていることもあり、中沢が任された。

奇跡実現に向け、かかる期待は大きい。今大会の過去2戦は、チーム最長身1メートル87の体を生かした持ち前のボンバーヘッドと闘志のプレーで、失点危機を何度も防いできた。1次リーグ突破へ最低条件の2点差勝利も、まずは無失点に抑えてこそ可能性が広がる。

高校卒業後、プロになるため単身ブラジルへ留学。同僚に食事を奪い取られるのを我慢しながら鍛え抜き、この舞台にたどり着いた。初のW杯、主将として臨む決戦の相手がそのブラジルだ。

「ブラジル? 何かと縁がある。あのとき行って今の自分があるし」

昨年6月22日のコンフェデ杯・ブラジル戦。日本代表は2−2ドローと健闘したが、中沢は右ひざ故障で離脱した。中沢がいれば…。2−0勝利の構図がちょうど1年後の22日、くっきりと浮かび上がってくる。

(須田雅弘)

★ヒデは“監督”

ゲーム主将候補だったMF中田英だが、ブラジル戦でも“ピッチ上の監督”としてチームをまとめる役を引き受けることになった。

昨年3月25日のW杯最終予選イラン戦(アウエー)で、長期の故障から代表に復帰。ジーコ監督が直々に「主将をやってもらいたい」と要請したが、辞退したいきさつがある。

以来、DF宮本が主将を務めてきた。ドイツ入り後も、中田英は「仲良しグループじゃいけない」「もっと走らないとサッカーはできない」と厳しい言葉と、自らが範を示すプレーで牽引。ブラジル戦でも、まとめ役として監督の意図を伝えていく。

★俊輔、順調に回復

クロアチア戦の直前に風邪の影響で体調を崩していたMF中村俊輔(セルティック)は、順調に回復。20日の午前中には宿舎近くを散歩するなどし、午後の練習ではキレのある動きをみせた。昨年のコンフェデ杯・ブラジル戦でもロングシュートを決めているだけに、俊輔の左足は必要不可欠な武器となる。