宮本&中沢のDFコンビに来季セリエA・カターニャが熱視線
15日の練習で守備特訓した中沢と宮本(左)。クロアチア戦で採用する4バックの中核に、セリエAから熱視線だ=撮影・小倉元司
日本代表・W杯合宿(15日、ドイツ・ボン)日本代表DF宮本恒靖(29)=G大阪=と中沢佑二(28)=横浜M=について、来季からセリエAに昇格するカターニャが獲得を目指していることが15日、明らかになった。22日のブラジル戦をクラブ幹部が視察する。クロアチア戦で敷く4バック布陣の中央を占める2人に、W杯1次リーグで日本と自身の未来を切り開く活躍が期待される。
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南イタリアのリゾート・アイランドから、ジーコ・ジャパンが誇るセンターバック・コンビに熱視線が向けられる。
「ブラジルと日本の試合を視察に行く」と来季からセリエAに昇格するカターニャのピエトロ・ロモナコGMが明言。その獲得候補に、宮本、中沢の2人が挙がっていることが明らかになった。
今季のセリエBで2位となりA昇格を決めたカターニャ。5月30日付のイタリア紙ではアテネ五輪日本代表MF今野(FC東京)の獲得を目指してきたが、今野がW杯メンバーからもれたことで交渉は暗礁に。「守備的な選手の補強を考えている」とするマリノ監督の希望もあり、有力候補として宮本&中沢の名が挙がっているという。
FW柳沢の保有権を持つメッシーナは、セリエB降格もあり柳沢放出が決定的。メッシーナと同じシチリア島に本拠を持つカターニャにとって、日本人選手を獲得すれば同島観光局の協力も得られる。セリエAが日本選手獲得を推進している事情も後押しになる。
海外移籍を模索してきた2人にとって、この話は発奮材料になる。15日の練習でも宮本と中沢だけ控え組FWを相手に、エドゥーTAの指導のもと守備特訓。クリア直後に素早く押し上げる動きや、サイド攻撃への対処を反復練習した。
クロアチア戦では攻撃的な4バックシステムを採用することが決定的で、中盤の厚みが増す分、2人の守備負担が重くなる。豪州戦ではMF陣との連係が乱れて3失点という屈辱を味わっており、クロアチア戦では2人の真価が問われる。
「4バックにも不安はない。練習して気持ちも変わった」とショックからの脱却を宮本が明言すれば、中沢も「周りに踊らされず、自分たちのサッカーができれば」と言い切る。22日のブラジル戦にはカターニャ幹部が視察に訪れる。世界のサッカー関係者の視線が向くW杯で、日本が誇る守備の要が、チームの勝利と自身の将来のためにゴールを死守する。
(志田健)
■カターニャ
1946年創立。83−84年シーズン以来セリエAから遠ざかっていたが、02年にセリエC1からBに昇格、今季セリエB2位となり、来季のセリエA昇格を決めた。本拠地はシチリア州北部の大都市カターニャのアンジェロ・マッシミーノ(3万人収容)。アントニオ・プルビレンティ会長。パスクワーレ・マリノ監督。
★家族も熱視線
ドイツでは祝日となった15日、当地での合宿スタート以来最高の約1250人の観客が訪れた。スタンドには代表メンバーの家族も集結。MF宮本主将の母・弘子さん(59)らが熱視線を送った。FW大黒の夫人・みわさん(29)は、愛犬のラオウとともに参加。視察に訪れた日本協会・川淵キャプテンに紹介し、あいさつをかわしていた。
★ヒデが完封&連勝宣言
MF中田英(ボルトン)は海外メディアの質問に英語で答え「4バックへの変更の意図? それは監督に聞いて。自分の意見はシンプル。0に抑えること」と完封こそ勝利の第一条件であることを強調した。「目標は(勝ち点で)6ポイント取ること」と残り2試合での連勝を宣言。「早い段階で2、3点目を取っていかないといけない」と豪州戦時に反省点としていた追加点の必要性も改めて強調した。
★川口プラス思考
GK川口(磐田)はクロアチア戦にプラス思考で臨む。豪州戦は3点を失ったが、一方で好セーブも連発。「悔しい気持ちはあるけど、次の試合にぶつけるだけ。練習していけば、精神的なストレスもなくなる」。練習中も笑顔を浮かべ「体のキレは悪くない。次の準備をするだけ」と巻き返しを誓った。
★川淵キャプテン“シュートのススメ”
日本協会・川淵三郎キャプテンが15日、改めてシュートの重要性を説いた。この日、3度目の練習視察に訪れたキャプテンは「とにかく打たないことには入らない。練習から決めるときは絶対に決めるという意識が必要だ」と、好機を逃した豪州戦を振り返り苦言。クロアチア戦には「がむしゃらじゃなきゃ勝てない。後はハートの問題だ」とハッパをかけた。
◆練習中にミスシュートで地面を蹴って右足を痛めた日本代表・ジーコ監督
「次の試合には間に合います。それより(古傷の)左ひざの方が問題だ」(試合に出る気?)