気温上がればテンション上がる!ヒデはお暑いのがお好き♪
中田英がジャンピングヘッド
他の誰よりも高く飛んだ日本のキング。気温も上がり、テンションも上がる=共同
日本代表・W杯直前合宿(10日=日本時間同日、ドイツ・ボン)日本代表が12日にW杯初戦・豪州戦を行う会場が、試合当日に気温30度以上の真夏日になることが分かった。MF中田英寿(29)=ボルトン=ら選手たちは、気温上昇を大歓迎。酷暑が日本自慢の『ランニング・サッカー』を後押しする。選手は練習後、チャーター機で豪州との決戦地カイザースラウテルンの近郊へ移動。11日は試合会場で公式練習を行う。
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真っ白なランニングシャツが、ボンの青空の下でまぶしく輝く。豪州戦に向けた合宿地での最後の練習。日本の王様は、暑さを楽しむようにさわやかな笑みを浮かべた。
別世界のようだ。日本代表が5月26日にボンに到着した際は、気温が連日10度を下回る記録的な寒さに襲われた。MF中村俊輔が風邪による発熱で点滴を打つなど、冬に逆戻りしたような気候に調整への支障が出ていた。しかし、ここ数日は急激に上昇。9日は29度、10日の練習時も28度まで上がった。
酷寒から酷暑へ−。気象台によると、豪州戦当日の会場近辺は、予想最高気温が31度の真夏日になるという。ドイツ南部に位置し、盆地特有の高温多湿の気候になりやすいカイザースラウテルンに、猛暑が訪れることが判明したのだ。
これに早速反応したのが中田英だった。自身の公式HP『nakata.net』(携帯電話版)で、気温上昇を「好都合」と表現。真夏のような暑さの中で試合終了まで走りきれるチームが、日本以外にないことを断言したのだ。
特に、日本と逆に冬に向かう気候の南半球からやってきた豪州にとっては、マイナス要素。毎年8月がシーズン真っただ中のJリーグで鍛えられている日本選手に対し、豪州選手の多くが所属する欧州リーグは夏はオフで、暑さの中での試合は不慣れだ。04年アジア杯で日本は気温30度台後半、湿度90%以上の過酷な環境で2連覇している。日本の暑さへの強さは実証済みでもある。
4日のマルタ戦での1−0苦戦後、「まず走らないことにはサッカーはできない」とチームに怒りを表した中田英。豪州DF陣は屈強な半面、豪州代表ヒディンク監督も「古いタイプのDF陣」と認めるようにスピードへの対応に問題を抱える。素早いパス回しからのシュート練習を徹底するジーコ監督の姿からも、「Run(走る)」が日本の勝利のポイントなのは明らか。暑さの中で失速する敵に対し、こちらの運動量は落ちない。猛暑は味方になる。
FW高原が「暑くても全然大丈夫」と言えば、俊輔も「オレは暑い方が動ける」と言い切る。日本サッカー協会・川淵三郎キャプテンも「暑いけど、みんな経験しているから大丈夫」とほくそ笑む。ジーコ監督は言った。「アジア杯を覚えているでしょう」と−。
暑さ歓迎。ドイツの環境が、ジーコ・ジャパンに味方してきた。
(志田健)
■暑さが弱点
日本代表の特別偵察スタッフのチッタ氏とジュニオール氏が、10日午後3時開始のイングランド−パラグアイ戦を視察。気温25度以上と蒸し暑くなったフランクフルトで両国選手が汗を流しながら苦闘した試合を見つめた後、チッタ氏は「きっと豪州とクロアチアも、後半になると動きがガクッと落ちるよ」とほくそ笑んだ。
★「やることはやった」俊輔が万全の“最終調整”
MF中村俊輔(セルティック)は10日の練習で3日ぶりに居残り練習を敢行。FK、ミドルシュートなど合計30本程度をテクニカルスタッフの和田氏を付き添わせて蹴り込み、ボンでの調整を終えた。7日の練習では左太もも裏に違和感を訴えて“早退”したが、「もうやることはやった」と万全の調整ぶりを強調。さらに、前夜に食事をしながら観戦したW杯開幕戦で2失点したドイツについて「きのうも3−5−2Vs4−4−2で、ドイツはサイドが2対1になってずるずる下がってた。ああならないようにしたい」と同じ3バックVs4バックの対戦となる豪州戦へ、ドイツに学ぶことを表明した。
★加地はクロアチア戦OK
右足首ねんざで豪州戦の欠場が濃厚なDF加地(G大阪)に2戦目OKサインだ。この日はスパイクを着用し、全力に近いスピードでのダッシュを披露。急ピッチ回復がさらに前進した。
ジーコ監督は「このまま何もなければ18日(のクロアチア戦)はいけるんじゃないか」と話し、2戦目以降の切り札として起用する方針。加地も「順調にきています。一日一日状況を見てやっている」と前向き。豪州戦は代役のDF駒野(広島)が出場するが、期待が持てる回復ぶりだ。
★川淵キャプテンが激励
日本協会の川淵キャプテンが10日、代表のドイツ入り後初めてボン市内の練習会場を訪れチームを激励した。
選手、スタッフ全員と握手を交わし、練習開始前の円陣では異例の8分間の訓示。「ジーコはみんなを信頼して、やらされるのではなく、自分たちのやりたいサッカーを4年間やってきたんだ。1試合でも多く日本の国民を喜ばせてくれ」と選手を鼓舞した。
「みんな真剣に聞いてくれた。4年間で一番いい顔をしていた」とキャプテンもチームの臨戦態勢を実感。選手を激励した後は、サポーターの前線基地G−JAMPSも視察した。
★ボルトンの監督が日本戦視察へ
中田英とのレンタル期限が6月で満了するイングランドプレミアリーグ・ボルトンのサム・アラダイス監督(50)が、W杯を視察することが10日、明らかになった。ボルトンは公式ホームページで、同監督が来季戦力の発掘のためW杯へスカウトに訪れることを公表。「日本の3試合も予定に含まれている」と関係者が証言した。
セリエA・フィオレンティーナからレンタルで今季移籍した中田英。ボルトン側は完全移籍交渉を継続する意向だが、契約条件などで合意には遠い状況だ。ボルトンの主目的はFW探しだが、中田英の真価を見極めるかのように日本戦の視察も予定に組み込んできた。
中田英は98年フランスW杯では1次リーグ敗退も存在感を見せてセリエA・ペルージャ移籍を勝ち取った。プレミア残留が第一希望の男にとって、ボルトンの評価に限らず市場価値を高める重要な機会となるのがドイツW杯だ。
ジーコ・ジャパンの躍進と自身の未来のため、“日本の王様”があすの大舞台に乗り込む。
◆チームの課題について問われたGK川口(磐田)がポツリ
「課題は常にあるし、例えば道を歩いていたとしても、課題なんて見つかるものですよ…」(意味深です)