2006年05月18日 更新

欧州組大トリ帰国の高原、ゴン中山の「9番」継承

FW高原(左)

FW高原(左)は欧州組大トリ帰国。背番号9でゴン魂を継承する(撮影・原田史郎)

FW高原直泰(26)=ハンブルガーSV=が17日、欧州組の大トリで帰国。本大会での背番号は“ゴン魂”を継承する『9番』に決まった。

高原が日本のエース・ストライカーに指名された。尊敬するゴン中山こと、元日本代表FW中山(磐田)が98年フランスW杯で背負った『9番』をドイツで継承することが決まった。

「コメントは(公式HPに)出しているのであとは合宿の方で…」。欧州組の大トリで成田空港着の航空機で帰国した。ピッチ外では多くを語らない師匠と同じように、多くを語らず足早に空港を去った。

高原は98年に磐田に入団。同年、ギネスブック公認の4試合連続ハットトリックなどシーズン最多36得点を記録した中山のプレーを一番近くで見てきた。形にこだわらず泥臭いゴールを連発する姿を当時の高原は「頼もしい存在」と話していたものだ。この年のフランスW杯で『9番』を背負い、日本人W杯初ゴールを決めたゴンはまさに生けるお手本だった。

一時はFW久保(横浜M)に譲ることもあったが、しっかりと自分のものとした『9番』。前回02年日韓W杯は選出確実といわれながら、肺動脈血栓塞栓症でメンバー落ち…。その落選の報を耳にしたのは、くしくも4年前のこの日、5月17日だった。

“ゴン魂”を受け継いで臨むドイツ。ピッチ状態が悪いブンデスリーガで歯を食いしばり、ボールを必死に追う姿は中山を彷彿とさせる。14日には来季のフランクフルト移籍が決まった。高原は満を持して19日に福島合宿に合流する。

(千葉友寛)

■98年フランス大会のFW中山

中山は1次リーグの全3試合に先発。2試合連続完封負けで、すでに1次リーグ敗退が決まっていた第3戦のジャマイカ戦で記念すべき日本のW杯初ゴールを決めた。0−2の後半29分、味方の折り返しを右足で押し込んだ。その後の接触プレーで右腓骨を亀裂骨折したが、交代枠を使い切っていたため90分間ピッチに立ち続けた。試合は1−2敗戦。ちなみに、02年日韓大会で中山は『10番』を背負い、『9番』はFW西沢(C大阪)が付けた。