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乾が明かすバルセロナの凄さと“自分自身の輝かせ方”

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乾が明かすバルセロナの凄さと“自分自身の輝かせ方”  「メッシに追いつくのは不可能に近い。だけど……」

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 やや唐突な質問に、乾貴士は笑顔を浮かべながらも真摯に答えてくれた。

 リーガ・エスパニョーラという世界最高峰のリーグでプレーし、トップクラスの選手たちと対じしたことで得たものは決して少なくないようだ。

 同じピッチで、同じ選手として、最高のプレーを体感する。普通では得難い経験を力に変えて、乾は挑戦を続けている。

 今回は彼がプレーしたドイツとスペインの違いや、世界最高峰のプレーに触れた瞬間について、迫っていくことにしよう。

 ■「やっぱり、バルセロナですね」

 --乾選手はブンデスリーガとリーガ・エスパニョーラでプレーした経験がありますよね。ドイツとスペインの違いをどう感じていますか?

 技術の高さや戦術レベルの高さ、それに一人ひとりの選手の戦術理解度っていうのは、ドイツと比べるとスペインの方が秀でているのかなって思います。

 --一般的にはスペインの方が自由で、ドイツは真面目というイメージがありますが、そういうわけでもないんですね?

 そうですね。スペインでは攻撃に関してそこまで細かな規律はないので、すごく自由にはやってます。けど、守備の部分ではスペインの方がみんなで監督の言っている戦術を理解してやろうとしていると思います。

 --今まで様々なビッグクラブと戦ってきましたが、印象に残っているチームはどこですか?

 やっぱり、バルセロナですね。

 --どの辺が印象に残りましたか?

 もう次元が違うんですよ。一人ひとりの技術がすごく高いですし、普通のチームならミスになるようなところでも、バルセロナの選手はミスしない。ちょっと異次元なのかなっていう感じはしましたね。

 --その中で印象に残った選手は?

 (リオネル)メッシ、(ルイス)スアレス、ネイマールは印象的でした。特にメッシはもう何するか分からなかったですね。「同じ人間なのにこんなに違うのか」って思いました。

 --どんなプレーをするか予測がつかないということですか?

 そうですね。ここでこう来るだろうなと思っていたら、全然違うことをされたりっていうのがほとんどでした。こういうレベルなんだって、すごく衝撃的だったというか……。

 --メッシに追いつくために、できることはあると思いますか?

 追いつくために? いや、追いつけないと思います(笑)。でも、サッカーは一人でやるものではないので、それこそ戦術の理解とか、チームのやり方とかに合わせてやりながら輝ける部分が自分にはあると思います。僕はそういうところで伸ばしていければいいのかなと思いますね。自分自身がメッシになれることは……もちろん、それを目指してずっとやってきましたけど、今は不可能に近いと思っています。それなら自分が輝けることはもちろん、チームのために尽くしたいという想いが強いですね。

 --なるほど。では対戦して嫌だった選手は誰ですか?

 ダニエウ・アウベスはすごく嫌でした。プレッシャーをかけても全然苦にしないですし、ボールを取りに行けばワン・ツーでかわしてきますし……。でも取りに行かなかったらドリブル仕掛けてきて、すごく守りにくかったです。ボールが取れる気がしなかったですね。

 --エイバルとしてバルセロナと対じするとき、具体的にどんな戦術を用いるのでしょうか?

 僕らは基本的に戦い方を変えないので、バルセロナだから引くってことはありません。前からどんどん行きますし、結果として負けても、そこは自分たちの実力がなかったからと考えられますしね。

 --バルセロナの中で最も抑えておかなければならない選手は誰だと思われますか?

 いや、もう全員だと思いますね。例えばメッシを抑えられたとしても、ネイマールやスアレスがいればそこだけで点を取っちゃう。それがバルセロナなんで。

 ■クラシコは「自分の楽しみの一つ」

 --では、同じくリーガの強豪であるRマドリードにはどんな印象をお持ちですか?

 レアルはカウンターが本当に早いですね。しっかり引いて守るので、その分ボールは持てますが、取られ方が悪いともう一瞬でゴールまで行かれてしまいます。その辺は隙がないですね。

 --そういう意味では、エイバルとしてはレアルの方が戦いやすそうですね。

 そうですね。勝つ可能性があるとすればレアルだと思います。

 --乾選手が最も印象に残っているというバルセロナとRマドリードは、4月23日に“エル・クラシコ”を戦います。スペインにいて、何か特別な空気を感じることがあれば、教えてください。

 どちらが勝っても引き分けでもすごく熱い試合になりますし、リーガの中だけじゃなく全世界が注目する試合だと思います。自分の楽しみの一つでもありますね。 インタビュアー=大川佑(Goal編集長) 構成=松岡宗一郎(Goal副編集長)(Goal.com)

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