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被災者になりすました卑劣なトホホ男再逮捕

2011.10.12 18:52更新

 【トホホ取材記】警視庁東京湾岸署は11日までに、東日本大震災の混乱に乗じて被災者になりすまし、都内の公務員宿舎を無償で借り、さらに又貸しまでしていたなどとして、詐欺容疑で東京都西東京市のトンデモトホホ男、無職の井上龍二容疑者(35)=詐欺罪で既に起訴=を再逮捕した。

 井上容疑者は、この詐欺事件の端緒となる住居侵入容疑で8月1日に逮捕されているため、これを含めると「再々逮捕」ということになる。

 警視庁東京湾岸署などによると井上容疑者は4月、被災者のために東京都が無償で用意した「グランドプリンスホテル赤坂」(旧赤坂プリンスホテル)にまんまと入居することに成功した。偽造した罹災証明で都を騙したという。

 直後の4月下旬には、同様の手口で都の別の部署を騙し、被災者のために用意した東京都江東区の国家公務員宿舎2部屋(いずれも間取りは1K)を無償ゲットすることにも成功した。

 2部屋も押さえることができたのは「内妻とその父親も一緒に住む。義理の父親に1部屋、夫婦で1部屋欲しい」などと嘘をついたためだという。

 ホテル住まいを手に入れた井上容疑者は、インターネットの不動産関連サイトで、被災者のために用意された国家公務員宿舎の2部屋をそれぞれ1カ月7万円で又貸ししようと募り、事情を全く知らない30代女性に対してそのうちの1部屋を回し、18万5000円(約2カ月分)の収入を得ていた。ちなみに国家公務員宿舎は36階建ての新築物件。井上容疑者が騙し取った部屋はともに26階にあり「素晴らしい夜景が堪能できる部屋だった」(都関係者)という。

 しかし「天網恢々疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず」である。又貸ししている部屋の変更を都から求められたことで、井上容疑者の極悪生活は終わりを告げる。

 8月1日、「他の部屋に移ってくれないか」と女性に頼み込んだ井上容疑者だったが、女性はこれを拒絶。交渉は難航し、ブチ切れた井上容疑者はベランダから女性の部屋に侵入した。即座に110番通報され、住居侵入容疑で東京湾岸署に逮捕された。この逮捕が1度目。

 取り調べの中で、福島県に縁もゆかりもなく、住所が東京都であることや、被災してもいないのに、都内に用意された被災者用ホテルで生活していることなどが次々とバレていき、赤プリの営業が6月末で終了した後、被災者のために用意された別のホテル(東京都千代田区日本橋)に移り、約1カ月滞在していたとして8月19日、詐欺容疑で2度目の逮捕となった。

 そして冒頭の公務員宿舎ゲットと、その又貸しによる詐欺容疑で、「再々逮捕」とも受け取れる「再逮捕」、計3度目の逮捕となったのだった。

 震災後の混乱に乗じて、その救済策を悪用するという例えようのないトホホな井上容疑者に対し、東京都は「火事場泥棒という言葉があるが、そんなレベルではない。こんなに卑劣な人間がいるなんて…悔しい限りです」と怒りを爆発させていた。

 井上容疑者…トホホでは済まされない卑劣な輩である。(佐藤修)

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