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【畑史進コラム】あぁ素晴らしきかなTVゲーム第78回 大阪日本橋に行ってきた!

【畑史進コラム】あぁ素晴らしきかなTVゲーム第78回 大阪日本橋に行ってきた!

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オタロードの場所が分からず1時間近く彷徨ったぞ  題名からただのトラベルレポじゃないのかと総ツッコミを受けそうだが、ゲーマーたるもの地方に飛ばされたときにはハイエナのように嗅覚をとがらせてゲームショップを徘徊(はいかい)するのが常。先週仕事でたまたま大阪に行く用事があって、さらに時間にもゆとりがあったので西の秋葉原ことオタロード、でんでんタウンに赴いたのだ。

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 事前に聞いていた話では、オタロードに向かうには日本橋の駅からだと少々不便らしいので恵美須町駅を目指して地下鉄に乗る。東京の地下鉄に慣れきってしまったせいか大阪の地下鉄は外観がレトロ調のようでありながら、中に入ると急に現代にタイムスリップしたような感覚になるのが面白い。

 それから10数分、目的駅の恵美須町駅に到着してから地上に出るとなんじゃこりゃ。普通の商店街に出ちまったのではないかと首をかしげてあたりを見回す。電気街=秋葉原になっているとどうも頭の中身の勝手が悪く、もっと(エロポップや萌えキャラベタベタ貼っている方向で)栄えているものかと思ったら意外にも「The商店街」の街並みだったので少々がっかりした。

 ■人生初のオタロード散策は軍資金に事情が・・・

 しかし駅から1分も歩かない内に「ゲーム探偵団」という直接的かつ怪しい看板が目に入り速攻で潜入開始。ウォォォォォー!結構な種類のレトロゲームが所狭しに積み上げられているじゃないですか!!ファミコン芸人フジタの自宅はやりすぎだけど、レトロゲームのお店って雑多に積まれたり陳列されたりするほうが購入者側、ハイエナ側にとっては嗅覚のとがらせがいがあるというもので、これに加えて照明がやや暗い感じだと尚良し。

 早速店内に入るとゲームのサウンドトラックがガラスケース内に陳列されて、よく見てみると昨今かなり話題になった佐村河内氏が手がけた「鬼武者」のサウンドトラックCDがある。販売価格が8,000円とかなりの高額設定に疑問がよぎり後で色んな人に訊いてみると、どうも多くリリースされなかったのと再販もされなかったことでレアリティがあるとのこと。東日本、特に関東圏内のショップでは軒並み高額に設定されていることが多く、比較的情報が届いていない西日本区域では低価格で販売されていることもあるらしい・・・あと率直な疑問だけど、どこまで佐村河内さんは関わったんだろうね・・・

 お前は買ったのかって? こういったプレミアが付いたものは手を出さない主義だと答えておこう。

 その後オタロードを目指してひたすら歩き続けるのだが一向に目的のショップに出合えない。途中、日本列島の西側でブイブイ言わせているマンガ倉庫を8年ぶりに見かけて興奮して突撃したりするが、大型ショップのチェーン店なので昔の感覚を思い出したというくらいだった。もちろん8年ぶりだからそれなりにノスタルジーにひたれましたよ。ただハイエナの嗅覚には引っかからない。

 地方に行けば幾分レトロ物が安いかと思ったら最近はそうでもないのかね? 最近も広島、山口に行った際に昔なじみの中古ショップに出かけるんだけど価格が東京とそこまで差がない。店があるならまだ良い方で最悪潰れていたりしていることもあるから、帰郷の際のハイエナ行為は空回りすることが多くなってきた。

 そんなこんなで、実は裏通りのほうに面白い店があるんじゃねーのという旅行者独特の感性にまかせて裏通りに行くと、あった!ここなのかオタロードって!

 内心歓喜の声を高らかに上げて到着。ここですっかりゲームショップに足を運ぶという当初の目的をすっかり忘れて秋葉原にもある「アニメイト」や「ゲーマーズ」「KOTOBUKIYA」に入店するのだから本当にどうしようもない。オタロードで買ったのは最近東京では見かけなくなってしまい、再販も今後されないであろうブシロード製のTCG『ヴァイスシュヴァルツ』の『スター・ウォーズ』のパックを購入する程度。本当に何をしに大阪まで足を運んだのかこのコラムを書いている時点でも何度か疑問を覚える。

 その後、近くの1個350円という決して安くないプリンの「まったりプリン」を購入し、食す。おぉ!プリンが「とろける」のではなく、まるで本当に舌の上で「溶けている様」な感覚じゃないですか。しかも人工甘味料特有の甘さじゃないのでプリンを食べた後も口の中がさっぱりしているので、オタロードを歩いた際には足を運んで食べてほしいお薦めのデザートだった。

 ■大阪のレトロゲーセンのマーケティング能力の高さに脱帽!

 ここでようやくグーグルマップのアプリを起動して周辺に何があるのかチェックしてみると、近くに通天閣があるやんけ!ということでオタロードから恵美須町駅に戻りつつ通天閣に向かう。

 通天閣が見えてきた頃には商店街はほぼ閉まっていたが、ちらほら開いている中に「レトロゲーセン ザリガニ」とこれまた香ばしいゲームセンターが。早速入店すると筐体の上には「19〇〇年」とリリース日が記入された紙が張られ、ちゃんと動作している昔懐かしのレトロ筐体がズラッと列んでいるじゃないですか!

 その中でも特に目を引いたのは、KANEKO製の格闘ゲーム『カンフーマスター ジャッキー・チェン』。名前の通りジャッキー・チェンが出るゲームなんだけど、ジャッキー・チェンを操作して無双できると思ったら大間違い。

 用意された複数のキャラクターから1人を選び、次々に出てくる格闘家を倒していき、最後にラスボスとして君臨するジャッキー・チェンを倒すという内容がこの『カンフーマスター ジャッキー・チェン』というゲームなのだ。

 特に面白いのは、ジャッキーやその他のキャラクターが実写取り込みで描かれ、操作できるためジャッキー映画をそのまま遊んでいるような錯覚になるので、ジャッキーファンには稼働している間に一度は触ってほしいタイトルだ。しかしこの時期って『ストリートファイター』や『モータルコンバット』とか実写の写真を使ってゲームを作るっていうのが多かったね。

 ゲームを十分堪能して人生初の通天閣も楽しんだ後は、通天閣下の商店街をウロウロする。すると「1回100円」と「スマートボール」の看板が目に入り、あまり見かけない名前なので興味津々に入ってみると70代以上の遊戯台がズラッと列んでいる。台をよく見てみると僕も昔縁日で遊んだことがある物で、弾を弾いて目的の穴に落として球数を稼いで景品と交換するパチンコによく似た形式のゲームだった。これを「スマートボール」というのはここで初めて知ったのだが、昔を思い出して懐かしくなり早速プレイ開始。

 久しぶりと言っても初めてのようなものなので多くを稼ぐことなく、あえなく持ち玉を無くしたのでそそくさと退散したが、アナログゲームにドハマリしたのも久しぶりなので非常に面白かった。こういうのが少年時代に近隣にあると、親の財布から金をくすねる恐れが有るので本当になくて良かったとは言わないが、目に入らなくてよかったものだ。

 その後も通天閣下の商店街をウロウロしていると先程の「レトロゲーセン ザリガニ」のチェーン店を始め、アチラコチラにレトロゲームを取り扱ったゲームセンターを目にする。後日、天満という街に行った際にもレトロゲームセンターを見かけたが、東京もここまでちょくちょく見かけることはまずないし、広島でもそうそうない。

 中でも面白いのが店内に「22:30になったら電源を落とします」と張り紙があるところ。昔はどのゲーセンにもあったなぁと懐かしんでラインアップを眺めると、レトロゲーセンにはこれと言った定番ジャンル格闘ゲームが意外にも少ないことに驚かされた。

 特に多かったのが「スパーリアル麻雀」のような脱衣麻雀系や「上海」、「将棋」のような大人向けのジャンルが多いこと多いこと。客層を見ても年配の方がプレイしているので、大阪のこういったレトロゲームセンターの利用客を絞るのにマーケティングが徹底されているところをみて非常に説得力があって感心してしまった。

 あと10年20年すると『鉄拳』とか『サムライスピリッツ』『デッド・オア・アライブ』のような格ゲーから『セガラリー』『スペースハリアー』『アウトラン』のような物がぎっしり詰まってくるのかなぁと思うとワクワクしてきたぞ!

 とまぁ今回は大阪に行った際のトラベルレポのような形になってしまったが、旅をするとその土地々々のゲームショップによってハンティングするのはゲーマーの性。しかし、どこも最近はチェーン店がのさばっているために価格の面が固定化されてしまいハンティングの成果が少なくなってきた。

 しかし旅先のゲーセン巡りは意外なタイトルに出合えたりするので、観光地巡りばかりせずに脇道にそれて旅を楽しんでもらいたい。

畑 史進

「畑 史進」イメージ画像

フリーランス声優・ナレーター フリーランスライター。日々、ゲームネタを漁りながらニコ生放送にも出演。スター・ウォーズ解説員、TVゲーム解説員としても活動中。

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