アルマーニ制服「変えない」泰明小・和田校長、9万円高額苦情も見直し否定 - SANSPO.COM(サンスポ)

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アルマーニ制服「変えない」泰明小・和田校長、9万円高額苦情も見直し否定

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記者会見で質問に答える東京都中央区立泰明小学校の和田利次校長  東京・銀座にある中央区立泰明小学校が、高級ブランド「アルマーニ」がデザインした標準服を導入する問題で、同校の和田利次校長が9日、同区役所で会見し「報道で高額と出ているが、(採用を)変える考えはない」と表明した。一方で、東京都の小池百合子知事が価格面について「少し高いのでは」と発言するなど、波紋が広がっている。

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 「金額だけでなく、保護者や卒業生ら各所への説明不足があったと反省している。標準服の準備が難しい生徒には個別に相談に応じる」

 和田校長はこう述べて、説明不足を謝罪し、導入への理解を求めた。

 同小が今春入学する児童から採用を決めた標準服の価格は、上着、ズボン・スカート、帽子など4点で4万3000円前後。現行は2万円以下というから2倍以上だ。さらにベストやセーター、ソックスなど夏冬用全部買うと、男子用8万244円、女子用8万5428円になる。ソックスやシャツなどは複数そろえる必要があるから、実際は9万円を超える。

 文部科学省の調べでは、2016年度の公立小の1年で制服代を支出したのは全体の約27%で、支出額の全国平均は1万4000円。私立小では同じく約92%で、7万9000円。

 入学希望者の保護者に標準服の説明があったのは昨年9月で、価格については11月に入って保護者に配布した長文の文書で明らかにされた。これに対し保護者らから価格の高さや説明不足を指摘する声が上がった。

 和田校長は会見で導入の経緯について、「私の学校経営に対する思いで始まったこと。合意形成があったわけではない」と話した。また、ブランドデザインにした理由は「銀座の街の特色を学校の中にも持ち込めないかと思った」とした。

 導入の可否については「報道では高額と出ているが、(保護者に)ご理解いただき、購入者側の判断で購入してほしい。(採用を)変える考えはない」と発言した。

★小池都知事「少し高いのでは」

 東京都の小池百合子知事は9日、泰明小学校が「アルマーニ」のデザインによる高額な“制服”を今春から採用すると決め、保護者から苦情が出ていることについて「とても銀座らしいが、公立小であると考えると少し高いのではないか」と述べた。さらに「こんな(採用)間際になって話題になるのは厳しい。保護者にとっても学校にとっても、もう少し早めに詰められたらよかったのではないか」と学校側の説明不足や対応の遅れを指摘した。

東京都中央区立泰明小学校

 1878年創立。関東大震災(1923年)で木造校舎が全壊し、29年に鉄筋コンクリート3階建て校舎を再建。第2次世界大戦時の空襲に耐えて、現在も使われている。東京都選定歴史的建造物などに指定。銀座の中心部にあり、校庭は完全に舗装されている。2009年度から区特認校制度の指定校で、区内全域から児童が通う。主な卒業生に島崎藤村、近衛文麿、北村透谷、朝丘雪路ら。

アルマーニ

 1975年、ジョルジオ・アルマーニ氏(83)により設立されたファッションブランド。本社はイタリア・ミラノ。80年に映画「アメリカン・ジゴロ」で米俳優、リチャード・ギアの衣装を担当し世界的ブランドに。「ジョルジオ・アルマーニ」がメインで「エンポリオ・アルマーニ」など複数のブランドがある。アルマーニ銀座タワー(東京都中央区銀座5丁目)など日本にも多数の店舗がある。

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