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【悼む】瀬戸口勉さん スクープさせてもらった「オグリ米国遠征断念」

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 昭和から平成にかけての一大競馬ブームを巻き起こしたアイドルホース、オグリキャップなど多くの名馬を育てた中央競馬の元調教師、瀬戸口勉(せとぐち・つとむ)さんが9日、急性白血病のため死去した。81歳だった。

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 いきなりの訃報に「ウソや!!」と思わず叫んでしまった。1カ月ほど前に電話で話したばっかりやんか…。私が競馬記者として歩んだ48年間。北橋修二氏(元調教師)と並んで、一番懇意にしてもらった調教師だった。

 一番の思い出は1990年の7月。「オグリキャップ米国遠征断念」をスクープさせてもらったことだ。土曜の夜に情報を得たが、セトさんは名古屋(中京競馬)に出張中だった。とはいえ、裏を取るには直接尋ねるしかない。当時は携帯電話もなく、市内の主なホテルに電話をかけまくってようやくつかまえたが、「明日、馬主と一緒に競馬場で記者会見を行うから」と、記事にすることを拒まれた。マスコミを差別したくない-。その信条は理解できたが、こちらも新聞記者だ。「事実なら書かせてほしい」と懇願し、最後には納得してもらい、スクープ記事にすることができた。

 温厚な人柄で、怒った姿を見たことがない。そんなセトさんと、もう会えない。発信ボタンを押すことのなくなった携帯の電話帳を見つめ、ため息が止まらない。 (大阪サンケイスポーツOB、元競馬担当・橋本忠)

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