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日本ハムD1・清宮、いきなり8時間野球漬け!異例ロングティーで柵越え6発

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合同自主トレ後、日も暮れて暗くなるなか、清宮は黙々とロングティーで汗を流した(撮影・吉澤良太)  日本ハムの新人合同自主トレーニングが9日、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設で始まり、ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実高=ら7選手が参加した。高校通算111本塁打をマークした怪物スラッガーは、全体練習後に異例のロングティーを行うなど計251スイング。練習開始から終了まで約8時間に及ぶ“野球漬け”の初日となった。前日8日には夜間練習を行ったことも明らかになるなど、アクセル全開でプロの第一歩を記した。

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 日が沈み、辺りが真っ暗になった鎌ケ谷に鋭いスイングの風切り音が響いた。締めて251振。それでも清宮は、涼しい顔で言い切った。

 「いつもこれくらい打っているので、別にという感じです」

 遡(さかのぼ)ること約8時間。午前9時過ぎのスタジアムには40社121人の報道陣が集まっていた。内野スタンドが無料開放されたこの日は約500人の観客が詰めかけ、球場内ではユニホームやタオルなど「清宮グッズ」も販売されたが、初練習は前日の降雨の影響で室内練習場に変更。ファンの目が届かないところで“清宮劇場”の幕は開いた。

 同9時35分、目立つ赤色のウエアで練習場に入るとウオーミングアップ、キャッチボールに続いて重さが異なる2種類のバットでティー打撃に臨んだ。まず“試運転”の58スイング。力強い打球を飛ばし、視察に訪れた栗山監督ら首脳陣の視線をくぎ付けにした。

 ただ、これも序章に過ぎなかった。新人選手向けの座学が終わった午後3時25分。再び寮から姿を現すと、状態が回復したグラウンドで志願の追加練習を行った。同じ高卒野手のドラフト4位・難波(創志学園高)を誘い「飛距離を確認しながら、何%くらい振れているのか確認したかった」と、早実高時代からルーティンとするロングティーに励んだ。

 プレーを一目見ようと球場周辺に残ったファンが盛り上がるなか、89スイング中6本の柵越えを披露した。意欲的な姿に、球団関係者は「新人で、いきなりロングティーをやる選手は初めて見た」とビックリ。担当の岩舘スカウトも「発想がいいね。気持ちが大事」と目を細めた。

 さらに、その後は室内練習場に移動し、難波をパートナーに5メートル程度の近距離から投げてもらって打ち込む「ショートゲーム」を行った。寮に戻ったのは、練習開始から8時間以上たった午後5時55分。まさに野球漬けで初日を終えた。

 驚きの事実も判明した。球団寮に入寮した前日8日。午後9時に同じ高卒新人3選手を引き連れ、寮に隣接する室内練習場で密かに“始動”していたことが判明した。まず投手のD3位・田中(柳ケ浦高)、5位・北浦(白鴎大足利高)に投げてもらい、難波とは「ショートゲーム」を行うなど計1時間半、汗を流したという。

 「長い目で見たときに(鎌ケ谷に)来た日が懐かしいな、いい思い出だったなと思えれば。こういう日を、初心を忘れないようにしたい」。本人の意向もあり、昼休みには練習を見せられなかったファンと柵越しのハイタッチで交流するなど意識の高さも見せた。いきなり、アクセル全開で「プロ野球選手・清宮」がスタートを切った。 (中田愛沙美)

清宮らの自主トレを視察した早実高OBの日本ハム・荒木大輔2軍監督「しっかりと動けていたね。新人合同自主トレでは焦る必要はないし、自分の力以上のものを出す必要もない。プロでの流れに慣れてくれればいい」

同じく日本ハム・城石憲之打撃コーチ「ロングティーで6発? そりゃ飛びますよ。111本も打っているんだから。いい意味で、これからどんどん驚かせてほしい」

先輩たちの合同自主トレ初日

 ★ダルビッシュ有(東北高、2005年1月12日) テレビカメラ6台、報道陣約70人が集まった。右膝痛のためスプリント系の練習を回避し、練習後は「初日なので(メニューは)軽いなと思いました」。

 ★中田翔(大阪桐蔭高、08年1月11日) テレビカメラ8台、報道陣約100人が集結。ウオーミングアップから大粒の汗を流し、2時間の練習を終えるとバテバテ。「しんどいッス…。吐きそうになりました」。

 ★斎藤佑樹(早大、11年1月12日) テレビ中継車5台と約230人の報道陣、約2500人のファンが押し寄せた。インターバル走、ノック、ウエートトレなど約4時間のメニューを涼しい顔でこなし「気持ちよかったです」。

 ★大谷翔平(花巻東高、13年1月11日) 37社約100人の報道陣が集結した。投手組に入ってキャッチボール、続いて野手組でティー打撃とノック。いきなり“二刀流トレ”を行った。約4時間の練習を終え「すごく楽しかった」。

ロングティー

 下からトスしてもらったボールをフルスイングで遠くに飛ばす打撃練習。ネットに向かって打つティー打撃とは異なり、グラウンド全体を使用する。打球の方向により、打撃の状態や打つべきポイントが確認できる。大きな打球を打つために必要な下半身主導のスイングが身につき、スイングスピードも速くなることで打球の飛距離を伸ばす効果などがあるとされる。清宮の場合、遠くに飛ばしにくい中堅方向への打球を意識することが多い。

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