阪神・藤浪、CSローテ外し!将の親心…目先の勝利より本人の再起優先 - SANSPO.COM(サンスポ)

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阪神・藤浪、CSローテ外し!将の親心…目先の勝利より本人の再起優先

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鳴尾浜で練習した藤浪。CSローテを外れて、宮崎でのフェニックス・リーグで調整することが明らかになった(撮影・二星昭子)  阪神・金本知憲監督(49)が、今シーズン不振を極めた藤浪晋太郎投手(23)をクライマックスシリーズ(CS)のローテーションから外したことが7日、明らかになった。藤浪は9日からの宮崎フェニックス・リーグで、先発ローテに入っての登板を繰り返す。大器の再起を願った指揮官の親心であり、苦渋の決断だ。

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 剛腕・藤浪の名前が、日本一を目指す短期決戦のローテーションから消えた。「やっぱり」と「寂しすぎ」が入り交じる厳しい現実。金本監督にとっても、残念無念、苦渋の決断に違いない。

 藤浪は秋季教育リーグ、フェニックス・リーグ参加メンバーの一員として8日に宮崎入り。最初の登板は12日の西武戦(南郷)先発が予定され、その後、期間中は中5、6日の間隔で先発を繰り返す方針が固まっていることが判明した。

 ということは、ほぼ同時進行で行われるCSには登板しない。もちろんリリーフとしてベンチ入りすることもできない。阪神は藤浪抜きでCSを戦うことになる。

 この日、鳴尾浜での練習に参加した背番号19はいつも通り、思いを胸にしまい込み、淡々と報道陣に対応した。

 「(宮崎では)先発するならしっかり抑えたいです。一番は投げるために行く。アピールするためにフェニックスに行くわけではないので。今さら何かを変えることもないですし」

 悔しくないはずはない。でも、今は目の前の試合で結果を出し、躍動したあの日々を取り戻そうと懸命だ。

 「藤浪のCS」には、いろんな思い出がある。ルーキーイヤーの2013年にはサプライズ。ファーストステージ(広島戦)は、世間の誰もが驚かされた初戦先発に指名された。翌14年はファイナルステージ(巨人戦)の初戦で快投。チームに勢いをつけ、日本シリーズ進出につなげた。大阪桐蔭高3年時に甲子園春夏連覇を達成した右腕は短期決戦で本領を発揮し、十分な経験を積み重ねてきた。修羅場での実績と力は頼りたくなる。が、今の藤浪は“それ以前にやることがある”というのが、指揮官の最終結論だった。

 投球がすっぽ抜けて右打者への死球を繰り返す。平常心を失い、調子を崩す。マウンド上の藤浪を見ているのが辛いことが何度もあったシーズンだった。

 どん底から立ち直るためには、目先の勝利にこだわる緊迫の決戦の中に置くよりも、若いメンバーに混じって、先を見据えながら投げる方がいい…。金本流の親心だ。もちろん、この方法を選んだ瞬間に、藤浪のいないCSの戦いを強いられることになるのだが。

 もちろん先発投手にけが人が出た場合や、フェニックス・リーグで制球力抜群の快投を繰り返せば、ひょっとして、日本シリーズ登板…という可能性はなくはない。でも、おそらくその確率は極めて低い。首脳陣もその選択肢は選ばないだろう。

 願うのは、来シーズンの開幕から、自信にみちあふれて投げている藤浪の姿-。もしかしたら、日本一に突き進むナインの姿こそが、屈辱からはい上がる男のバネになるかもしれない。

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