【ダッグアウトの裏側】新人のバットで1イニング3発 大リーグで昨年上回る春の珍事 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

【ダッグアウトの裏側】新人のバットで1イニング3発 大リーグで昨年上回る春の珍事

更新

新人マンシーニ(右)の驚異の打棒は、“神ってる”といったところか(USA TODAY)  「1年前に“春の珍事”をテーマに書いたなあ」と振り返っていた矢先、昨年以上のことが、米大リーグで起きた。「こんなのは見たことがない。珍事だよ」とはオリオールズのバック・ショーウォルター監督。4球団で通算19年も指揮を執っている知将が驚きの声を上げたのは、16日のブルージェイズ戦(トロント)だった。

<< 下に続く >>

 八回に先頭の新人、トレイ・マンシーニ内野手(25)が本塁打。早くも今季2度目の1試合2発で、昨年9月20日のデビュー戦から12試合で7本塁打となった。これは1949年のディノ・レステリ(パイレーツ)と、昨年の当欄で「春の珍事か、それともニュースターの誕生か」と紹介したトレバー・ストーリー(ロッキーズ)に並ぶ量産ぶりだ。

 だが、今年の珍事には続きがあった。ベンチのバットケースには通常、折れたときの備えが数本置かれている。打ちまくる新人にあやかろうと、マンシーニの予備バットを握って打席へ入った1番打者のクレイグ・ジェントリー外野手が2ラン。さらに3番のマニー・マチャド内野手まで、マンシーニのバットでアーチをかけたのだ。

 1イニング3本塁打がすべてマンシーニ所有のバットから生まれた。地元メディアによれば、ルイビル・スラッガー製の「C243」というモデルだそうだ。確かに本人とバットを借りた2人が同じイニングに本塁打という話は聞いたことがない。

 「2人とも本塁打なんてスゴいよね。バットを追加しないといけないな」というマンシーニは身長1メートル93の右打者。ア・リーグ東地区で首位を走るオ軍の開幕ダッシュに貢献した。春の珍事で終わるのか、それともメジャーに定着するのか。真価を問われるのは、これからだ。

田代学(たしろ・まなぶ)

サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」

 

今、あなたにオススメ
Recommended by

ランキング

PR