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貧打侍の希望!中田、稲葉Cの助言でお目覚め“1号ソロ”

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待望の一発を放った中田はベンチに戻ってハイタッチ。だが、表情は硬かった (撮影・松永渉平)  WBC強化試合(阪神4-2日本、3日、京セラD)第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す日本代表は、阪神との強化試合に2-4で敗れた。「5番・一塁」で先発出場した中田翔内野手(27)=日本ハム=が七回二死、左翼席に“1号ソロ”を放った。WBC前の実戦4試合目にして、右の主砲がようやく目を覚ました。日本代表は4日は試合がなく、5日のオリックス戦(京セラドーム)が大会前最後の試合となる。

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 京セラドームがどよめいた。3点を追う七回二死走者なし。中田が、メンデスの投げた2球目、131キロの外角高めのスライダーを強振した。

 「打った瞬間にいったと思った。しっかりと待てて、しっかりと自分のスイングができました」

 眠っていた侍が、ついに刀を抜いた瞬間だった。2月25日のソフトバンクとの練習試合、同28日と3月1日の台湾プロ野球選抜との壮行試合は精彩を欠いた。3試合の打撃成績は10打数1安打、打率・100。味方打線を寸断していた。

 ようやく、努力が実を結んだ。宮崎強化合宿(2月23-26日)では、日本ハム時代の兄貴分でもある稲葉打撃コーチと、二人三脚で居残り打撃を重ねた。同コーチが投手役を務め、大粒の汗を流してバットを振り抜いた。この日も同コーチに背中を押され、迷いが消えた。

 「内角球が多くてヘッドが下がっていた。『フェアゾーンではなくて、ファウルになってもいいつもりで打て』といわれました。それが、いいアドバイスになった」

 強化合宿の初日、小久保監督に呼ばれ「打順は5番」と伝えられた。誇りを持っていた侍ジャパンの4番の座を今大会は筒香(DeNA)に奪われた悔しさを内に秘めた。指揮官は「クリーンアップは触らない。彼(中田)が打たないと、筒香が生きない」と信頼を寄せる。ファンの期待も絶大で、試合前の打撃練習では客席から「ナカター!」の大声援が飛ぶ。誰もが待ちに待った一発。阪神ファンも沸いた。

 運気も上昇してきた。2日に福岡から大阪入りした際、紛失していた携帯電話が手元に戻ってきた。グラウンドの内外でモヤモヤしていた気持ちが吹き飛んだ。

 「ここまで来たらやるしかない。あまり深くは考えずに、攻めて、攻めていく」

 チームは阪神に敗れて、WBC前の対外試合としては初めて3敗を喫した。正捕手候補の嶋(楽天)がメンバーから外れ、炭谷(西武)の選出が確実になるなど、大会直前まで落ち着かないチームの中で、中田の目覚めは光明。WBCの大舞台で、各国のエース級を打ち崩す。(広岡浩二)

★則本に男気10万円

 豪快なのは、打撃だけではない。中田は以前、食事に誘った則本(楽天)に「中田さんと同じ財布(高級ブランドのベルルッティ)が前からほしかったのですが」と言われた。すると、テーブルに現金10万円をポンと置いて「買えよ」と一言。則本は「マジで男気があってしびれました。俺も、ああなりたいと思いました」と振り返る。日本ハムでも若手や打撃投手らを食事に連れて行くなど気配りを欠かさず、信頼感は抜群だが、日本代表でもその姿勢を貫いている。

データBOX

 〔1〕中田(日本ハム)の日本代表での本塁打は、2015年プレミア12の3位決定戦(○11-1メキシコ)以来、2年ぶり通算6本目。

 〔2〕ここ4試合の成績は打率.143、1本塁打、2打点。国際大会以外(強化試合、壮行試合など)の通算成績をみると打率.204(113打数23安打)、3本塁打、13打点と振るわないが、国際大会(WBC、プレミア12)では同.367(49打数18安打)、3本塁打、17打点と本番では結果を残している。

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