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ストレス発散、気軽なスポーツとして チャンバラ復剣
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ヒット中の映画「キル・ビル」や明日6日公開の「ラスト サムライ」など、ハリウッド映画で注目されているチャンバラ。かつては子供の遊びだったチャンバラが、「スポーツチャンバラ」として復活、静かなブームになっている。さらに、本格的な殺陣に挑戦する人も増えている。21世紀のチャンバラ復活、その背景はー。〔写真上:童心にかえって「いざ、勝負!」。手軽に入門できるスポーツチャンバラや殺陣教室は、サラリーマンのストレス解消にもぴったりだ(玄舟塾=東京・新宿区)。同下:海外にも愛好者は多く、国内はもちろん国際試合も開かれている〕
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中年世代なら子供時代におもちゃの刀を持って神社の境内や空き地などで、チャンバラごっこで遊んだ記憶があるはず。
人気急上昇中の「スポーツチャンバラ」は、「新しい用具を開発することで、チャンバラごっこを安全、公平、自由に楽しめるスポーツにしたもの」と国際スポーツチャンバラ協会の田邊哲人会長は説明する。
刀は「エアーソフト」と呼ばれる空気入りの柔らかい物。試合形式は1対1で行う「対戦」のほか、1対3など同人数以外で行う「乱戦」、30対30など、大人数で行う「合戦」などもある。
現在、日本国内でのスポーツチャンバラ人口は約26万人。同協会では、「競技人口は増加傾向にある。世界中に愛好者がおり、国内はもちろん、世界選手権大会も29回行われている」という。
一方、殺陣師から本格的な殺陣が学べる殺陣教室も人気だ。東京・新宿区のスポーツセンターなどで教室を開催する「殺陣道場 玄舟塾」の会員数は約70人。同道場の佐藤雅樹代表は、「もともとは劇団に所属している役者や芝居ファンなどが多かったのですが、最近では、サラリーマンなど趣味で殺陣を学ぶ人が増えています」と話す。
このチャンバラ人気。田邊会長は、「日本古来の武道は規則や礼式が厳しく敷居が高いが、チャンバラなら気軽。また、コンピュータゲームなどの隆盛の反動で、人と人が触れ合うチャンバラに魅力を感じるのでは」と分析する。
一方、佐藤代表は、「汗を流して大声を出すことがストレス発散になる。また、美しい殺陣には、距離やタイミングなど日本古来の“間”が大切。これは、今の日本人が苦手とするコミュニケーションを学ぶことにつながります」と話す。
子供時代にかえって汗を流せるチャンバラ教室。中年族にとっては、ストレス社会を生き抜く知恵かも?
★時代劇ブームも追い風
チャンバラ人気の追い風となっているのが時代劇ブームだ。昨年の「たそがれ清兵衛」(松竹・東急系)の大ヒットに引き続き、今年も「座頭市」(松竹/オフィス北野)などは、時代劇に関心が薄かった若者も巻き込んで人気を集めた。
この時代劇ブームを岩本憲児・早稲田大学文学部教授はこうみる。
「バブル崩壊後、日本人の価値観は一変して、経済ではなく、精神的なよりどころを求めるようになった。そこで注目されたのが武士道。ストイックながら人間らしい、そんな生き方を描いた時代劇に中高年のサラリーマンが共感を覚えた」
また、映画関係者によると、「若い世代にとって時代劇は未知のもの。SF映画やヒーローものの特撮映画と同じ感覚で見る作品もある」。さらに、現代劇では違和感を覚えるような人情や礼儀、勧善懲悪が自然に描けるのも魅力だ。
「単純な善悪の線引きが難しい現代だからこそ、“正義の剣”が描かれる時代劇とチャンバラが爽快に感じられるのでは」(関係者)という。
★ハリウッド版チャンバラ&時代劇映画
ハリウッド版チャンバラ&時代劇映画人気も、チャンバラ教室人気に拍車をかけそうだ。
全国松竹・東急系で公開中の「キル・ビル」は、復〈を誓った金髪のヒロインが日本刀を武器に活躍するクエンティン・タランティーノ監督の本格的チャンバラ映画だ。11月末までの興行成績は、動員数160万人、興行収入22億円。これまでの同監督作品の興行収入が10億円程度だったの比べ、2倍以上の収益を上げている。配給元のギャガ・コミュニケーションズ宣伝部の武部由実子さんは、「日本の若者にとって、武士道に象徴される礼を重んじる姿が新鮮に感じられた点が人気の理由でしょう」という。
また、6日からは、松竹・東急系でトム・クルーズ主演の時代劇映画「ラスト サムライ」が公開される。宣伝担当のレオ・エンタープライズの常名敬吾さんは、「武士道精神を真っ向からとらえた映画。ハリウッド初の本格的な時代劇映画です。興行収入目標は100億円。先行ロードショーでの手ごたえも十分です」と話す。
〔写真:6日公開の「ラスト サムライ」。トム・クルーズの立回りで、さらにチャンバラファンは増えそうだ〕
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