大人が夢中!科学工作キット

ロボット製作教室
夏休みに開催されたロボット製作教室。子供よりもお父さんの方が夢中?(ツクモ ロボコンマガジン館)
店頭にずらりと並ぶロボット工作キット
店頭にずらりと並ぶロボット工作キット。中高年男性からシニア世代にもよく売れている(東京・秋葉原のツクモ ロボコンマガジン館)
 大人の間で、科学工作キットが人気を集めている。種類は競技にも出せる本格派ロボットや組み立ての簡単なペット型ロボットから、エジソン式蓄音機など科学実験ができるキットまでさまざま。巷には、精巧な完成品があふれている今、あえて一から手作りにこだわるこれらの科学工作キット。人気の背景は?

 東京・秋葉原の「ツクモ ロボコンマガジン館」。ロボット工作キットやモーターなどの部品、工具、書籍など、科学工作関連商品を扱う専門店だ。3年前の開店以来、小学生から60代まで幅広い層が訪れている。

 荒井貞博店長は、「人気が高いのは、デンマークのレゴ社『マインドストーム』、学研『大人の科学』の電子ブロック。最近では、好みの部品を買って自分で組み立てる人も増加中」という。

 今年3月創刊のデアゴスティーニ・ジャパン(東京都中央区)「週刊リアルロボット」も好調だ。毎週同誌を購入、付属キットを組み立てると「サイボット」というロボットが完成するというものだ。同社によると「創刊号は約20万部の売上げ。現在は、アップグレードのための部品を付属。パーツの生産が間に合わないほど好評」とか。

 同じく、平成13年夏から販売を始めた学研の「大人の科学」も人気だ。学習雑誌「科学」と「学習」の付録だけを大人向けに単独販売したもので「エジソン式蓄音機」(3500円)、「鉱石ラジオ」(5500円)など9種類を発売中だ。

からくり人形
学研「大人の科学」シリーズ中でも大ヒットした「からくり人形」。この販売以降、シニア世代のファンも急増したという
 金子茂編集長は「昨年春発売の『電子ブロック』は、当初予想の1万個をはるかに超えた7万7000個を販売。最近は中心購買層の40代男性に50代〜60代が加わり、『祖父を加えた3世代で楽しんでいる』という声も多い」という。

 こうした科学工作キット人気の背景を金子編集長は、こう分析する。

 「不景気で、家で過ごす時間が増えた父親が、子供時代の思い出を自分の子供と共有したいという思いがある。同時に、理科離れの子供に、手作りの楽しさや科学の面白さを教えたいという気持ちもあるのでしょう」

 また、荒井店長は、「組み立てに苦労する分、完成時の満足感が大きいのも人気の理由」。

 秋の夜長に、無心に組み立てを楽しむ人はさらに増えそうだ。

  大人に人気の科学工作キット  

ロボットコンテストも注目

 科学工作キットの人気の追い風になっている要因の1つに、ロボットコンテスト(ロボコン)への関心の高さがある。今秋から冬にかけて開催されるロボットコンテスト(ロボコン)は、地方大会を含めると20大会以上もある。

 また、13日には、落ちこぼれ4人組が「アイデア対決・高等専門学校ロボットコンテスト」に挑戦する姿を描いた青春映画「ロボコン」(東宝)も公開される。

 さらに、「週刊少年サンデー」(小学館)では、男子高校生がロボット部を作り、大会に挑戦する姿を描いた漫画「ロボットボーイズ」(原作・七月鏡一/作画・上川敦志)の連載を7月から開始。自分でモノを作ることに対する興味はさらに、高まっているようだ。

輪ゴム&消しゴムが作れる「ゴムの化学」が人気

ザ・スタディールーム ディラ上野店  JR上野駅の改札内にある「ザ・スタディールーム ディラ上野店」。平成12年にオープンした、懐かしの地球ゴマから万華鏡、天体望遠鏡、人体模型などが並ぶ、理科実験室を楽しくしたような教育雑貨店だ=写真

 酸性雨に関する実験キットなど環境関連の化学実験キットや工作キット約50種類を販売。人気を集めている。

 「8月18日から、不思議を解明する実験キット『ザ・スタディールームの自由研究』シリーズの販売を開始しました。950円の化学実験パックが20種類あり、人気は、輪ゴムや消しゴムが作れる『ゴムの化学』」(同店吉川一成マネージャー)という。



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