米から新感覚スポーツ上陸…FOOTBAG

「フットバッグ」
 最近、海外から新しいスポーツが続々と登場、愛好者が増えている。中でもこの夏、注目されているのがアメリカ生まれのニュースポーツ「フットバッグ」だ。お手玉のようなボールを足で巧みに操るもので、全世界で約600万人が楽しんでいるという。7月には初の全国大会も開催された「フットバッグ」。人気の理由と、話題のニュースポーツを探った。〔写真:お手玉のようなボールを足で自在に操る「フットバッグ」。熟練するとダンスのような華麗な足さばきだ〔左下〕海外でも大人気(チェコ・プラハ)

「フットバッグ」海外でも大人気  東京・渋谷区の代々木公園。週末ともなると、20人近くの若者が小さなボールを蹴りあう“蹴鞠(けまり)”のような遊びを楽しむ姿が目立つ。

 これが話題の「フットバッグ」だ。使うのは直径4〜5センチのお手玉のようなボール(バッグ)。グループで遊ぶほか、1人で、足やヒザでボールを蹴り上げるサッカーのリフティング風の連続技に挑戦する人もいる。

 その1人、20代の会社員は「夏前ぐらいから、ここが『フットバッグ』のメッカになってきた。ここにくれば上手な人から技術を教えてもらえるから、さらに人が集まるみたい」という。

 また、7月5、6日には、東京・お台場で初の全国大会「ジャパン フットバッグ チャンピオンシップ2003」も開催。インターネット上には「フットバッグ」に関する個人サイトも登場、メンバー募集や技術に関する情報交換も盛んだ。

 人気は、バッグ(ボール)の売上げにも現われている。バッグの開発、輸入販売をする東京・板橋の専門店「ナランハ」では、「2年前から販売を開始し、7月1カ月間の販売数は、昨年同時期の約3倍と急増。問い合わせも多いですね」。

 火付け役は、7月に実施されたサントリーの「『DO! FOOTBAG』キャンペーン」。指定商品を買うとオリジナルのバッグがもらえるというものだ。同社広報部によると「日本では知られていなくて、みんなで手軽に楽しめるスポーツを紹介したいという企画。すでに終了しましたが、期間中、通常の3倍以上の販売実績を上げた店舗もある」とか。

 この人気の理由をフットバッグ日本チャンピオンの繁岡賢朗さんは「小さなボールがあれば、どこでも誰でも楽しめる手軽さと、蹴るだけから巧みにボールを操る技まで、それぞれのレベルで楽しめるから」と分析。

 ほかにも、人気のニュースポーツは数多い()。この夏、挑戦してみてはいかが?

 フットバッグの競技の種類

 「フットバッグ」は、1人やグループで遊べるほか、競技としての種類も多い。人気は、世界で最も競技人口が多い「フリースタイル」だ。

 制限時間内で、音楽に合わせて踊るように技を繰り出し、難易度、美しさ、個性、音楽との融合など競う。フットバッグ技術の総合力が評価され、世界大会も毎年行われている。

 ほかにも、複数でネットを挟んでバッグを蹴りあう「フットバッグ・ネット」や、連続で蹴り続ける回数・時間を競う「フットバッグ・コンセキュティブ」なども。

 「グループで遊ぶとき、ミスをしても謝罪の言葉を口にしてはいけない」といったユニークなマナーがある。繁岡さんは、「気持ちよく楽しむ、失敗してもこだわらないといった意味があるのだと思いますよ」という。

 フットバッグの技あれこれ

 トゥストール=基本技。ボールが落ちるタイミングに合わせて足の甲で受け、バッグを上に蹴り上げる

 インサイドストール=足の内側でバッグを蹴り上げる。足首の柔軟性が大切

 アウトサイドストール=足の外側でバッグを蹴り上げる。応用技を使うのに大切な技

 クリッパー=片足をもう片方の足の後ろ側に回し、インサイドでバッグを蹴り上げる

 フライングクリッパー=クリッパーの応用技。ジャンプしながら、片方の足の後ろで交差させた足を使ってインサイドでバッグを蹴る

 こちらも注目キンボール

「キンボール」  直径122センチ、重さ約1キロという派手なピンク色をした巨大なボールを、サーブしたりレシーブしたりして、4人1チームで戦うのが、「キンボール」だ。〔写真:重さ約1キロ、直径122センチの、軽くて巨大なボールがユニークな「キンボール」

 「サーブ時は全員がボールに触っていること」など、ルールはユニーク。また、空気で膨らませたボールを使用しているので、滞空時間が長く、打ち方によっては、ボールを曲げたり落としたりすることもできるなど、技術も奥深い。

 日本キンボール協会の上山洋史さんは、「一般に球技は、1対1で行うのが普通だが、キンボールは3チームでプレーするのが特徴。もともと、カナダで小学校の授業用に開発されたスポーツなので、老若男女、運動能力に関わらず楽しめます」という。

話題の新スポーツ
フラッグフットボール=アメリカンフットボールのルールを基に考案。1チーム5人で攻守に分かれ、楕円形の柔らかいボールをパスしたり持って走ったりしながら、相手陣地に攻め込む。身体の接触は禁止で、腰に下げた細長い旗(フラッグ)を取ればタックルとみなされてプレーが停止。攻守は4回ごとに交代。フラッグを奪われずにパスを受けた地点やそのまま走った距離をポイントとして加算
スカイクロス=1997年に京都で誕生。中央に大きな穴が空いた直径30センチのディスクを、円錐型の目標(コーン)に向かって輪投げのような要領で投げる。さまざまなゲーム法があるが、ゴルフと輪投げをミックスしたような競技が主流
バーンゴルフ=ゴルフのパターによる18ホールのストロークプレー。ビリヤードとパターゴルフをミックスしたようなスポーツ。コース内に色々なトラップ(障害物)があり、それらを上手にかわしたり、また利用したりしながらカップにボールを入れる。1コース5〜7メートル、最長でも14メートル程度
インディアカ=中南米の先住民の遊びがブラジルでスポーツ化され西ドイツで公認競技に。1チーム4人で、バドミントンの羽根を大きくしたような赤い羽根付きの白ボール(インディアカ)を3回以内に相手チームのコートに返す。バドミントン用のコートを利用
ディスクゴルフ=アメリカの大学生がパイ皿を投げて遊んだのが始まり。フリスビーのようなプラスチックの円盤(ディスク)をゴールに向かって投げ、ゴールに入るまでの回数を競うゴルフ型のスポーツ
ウェイクボード=水上版スノーボード。水上スキーのようにモーターボートで引っ張ってもらい水の上を滑る。水上スキーとサーフィンを足したようなスポーツで、モーターボートでできる波を利用してジャンプやスラロームで技を競う
ターゲットバードゴルフ=ゴルフのピッチングウェッジを使用して、プラスチック製の羽根のついたボールを打ち、専用のホールに入れるまでの打数を競う。傘を反対にしたようなネットを張ったステンレス製の専用ホールを使用しているため、ゴルフの経験がない人でも楽しめる


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