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世界の水を味わう ミネラルウオーター
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日本人の生活に定着したミネラルウオーター。最近は、種類の多様化が進んでいる。海外の有名銘柄をそろえたホテルのレストラン、各国の代表的な水を並べたウオーターバーや専門店まで出現するほど。ミネラルウオーターは、単なる水ではなく、「清涼飲料」として、味にこだわって選ぶ時代になったようだ。〔写真上:採水地によって多彩な味のミネラルウオーター。同中:Water Barも登場。同下:ホテルのダイニングでも人気だ(キャピトル東急ホテル)〕
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東京・永田町のキャピトル東急ホテルのフレンチレストラン「けやきグリル」。今年春、これまでのペリエとエビアンに加え、イタリアのパンナやサンペレグリノなど微発泡種を加えた6種類のミネラルウオーターを用意した。反応は上々で、「昨年の月間売上げ本数は約25本で、現在は180本に急増。導入のきっかけは、ニューヨークでの水ブーム。今では、ワイン感覚で選ぶ人が増えました」と同ホテルは話す。
一方、昨年11月には、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)に30銘柄40種類以上のミネラルウオーターを置くウオーター&ワインバー「アール ギャズ」がオープン。客層は20代後半から30代が中心で、人気はアラブ首長国連邦のマサフィー(500ミリリットル、200円)や英国のティナント(500ミリリットル、250円)といった珍しい水だ。
現在、日本で販売されているミネラルウオーターは、500銘柄以上。市場は「昨年の消費量は輸入・国産合計で137万4578キロリットルと前年比110・2%の伸び」と日本ミネラルウオーター協会専務理事の花原卓爾さん。平成元年の約12倍もの拡大ぶりだ。約140種類を販売する専門店アックス(大阪府大阪市)の坂本平ニマネージャーも、「昨年は前年比の2・5倍の売上げでしたが、今年はそれをさらに上回る勢い」という。こうした人気の背景を花原さんはこうみる。
「マンションの貯水タンクの問題など水道水への不信感、海外旅行経験などで水にお金を払うことに抵抗がなくなった。ミネラルの含有も健康志向に合う」
「アール ギャズ」の難波夏彦店長は「ボトルのデザインがおしゃれで、ファッション性が高いことから注目されている」。
一口にミネラルウオーターといっても硬水、軟水、発泡まで種類は豊富(表)。ワインや清涼飲料のように、飲み分ける時代になったようだ。
【ミネラルウオーターあれこれ】
★水の硬度=水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの合計量を数値化したもの。
★軟水と硬水=カルシウムやマグネシウムを多く含むもの(硬度300以上)が硬水。やや硬度の低い100〜300程度のものを中硬水と呼ぶ。これに対して、カルシウムなどが少ないもの(硬度100未満)が軟水。
★日本と海外の水の違い=日本の水道水やミネラルウオーターのほとんどは、味にクセがない軟水。海外のミネラルウオーターには、ミネラルのバランスがよくバラエティ豊かな味が楽しめる中硬水が多い。
★それぞれの水に合う使い方=軟水は素材の持つうま味や香りを抽出する力が強く、炊飯や和風だしをとるなど日本料理全般や紅茶、緑茶向き。中硬水は、洋風だし、煮物や鍋物向き。硬水はスポーツ後のミネラル補給や妊産婦のカルシウム補給、便秘解消、ダイエットなど。
【ミネラルウオーターの原料と製造法】
雨や雪は、長い年月をかけ、いくつもの地層を自然のフィルターにしてろ過され、その間に土壌に含まれる多種微量のミネラル成分が溶け込んで地下水となる。ミネラルウオーターは、この地下水を原料にした水。日本やアメリカなどでは、原水となる地下水を加熱殺菌、または、それと同等以上の効果をもつ方法で殺菌処理を行うことが前提。
ヨーロッパでは無殺菌・無除菌で製造されている。添加物などは含まれておらず、より自然に近い形で最小限の処理を施しているのが特徴。
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