本当に怖い国民的「微」症状…“へそ肥満”に気をつけろ
| メタボリックシンドロームの診断基準 |
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内臓脂肪の蓄積が必須条件。選択項目のうち2つ以上に当てはまる場合、メタボリックシンドロームと診断される。 ◆必須項目 内臓脂肪蓄積 へその高さの腹囲:男性85センチ以上、女性90センチ以上 ◆選択項目((1)〜(3)のうち、2項目以上) (1)脂質 中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満 (2)空腹時血糖 110mg/dl以上 (3)血圧 収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上 ◆肥満のタイプ ・りんご型 上半身肥満…特にお腹とその周囲に脂肪がつく。多くは生活習慣病になりやすい「内臓脂肪型肥満」 ・洋ナシ型 下半身肥満…下腹やもも、お尻に脂肪がつきやすい。女性に多く、ほとんどが「皮下脂肪型肥満」 |
外見はさほど太っていないのに、実は内臓に脂肪がたっぷり。腹囲が85センチ以上の男性、90センチ以上の女性は要注意!あなたは『メタボリックシンドローム』の危ない世界に入っているかもしれません。“へそ肥満”が動脈硬化へ進む可能性を高める。命にかかわる病気へつながる怖い領域です。
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いかにも怖そうな「メタボリックシンドローム」という呼称。これは「食べ過ぎ」「運動不足」などが原因で内臓の脂肪が過剰に蓄積。これが”犯人”となって「高脂血症、高血圧、糖尿病」などの”危険因子”が重複すると、「狭心症、心筋梗塞、脳梗塞」など動脈硬化のリスクが高まることをいう。
成人男性の14%がメタボリックシンドロームと推定され、40歳以上の中高年は約3割、50代でも全体の20%にのぼるといわれている。おへその高さの腹囲が男性は85センチ以上、女性は90センチ以上の場合、内臓脂肪型肥満の可能性たっぷり。さらに別表(右)の「脂質」「血圧」「血糖」のうち2つ以上の項目に当てはまると、「メタボリックシンドローム」と診断される。「高血圧」「高血糖」といった生活習慣病は、自覚症状がほとんどないから始末も悪い。
この危険な領域を脱出するには「食事」と「運動」で余計な脂肪を燃やすこと。(独)国立健康・栄養研究所・渡邊昌理事長も「とにかく、バランスの取れた食事と運動が大切。食べ過ぎはいけません」という。肥満は、喫煙に次いで予防可能な死因の第2位。予防は可能です!
世はグルメブーム。つい食べ過ぎ&便利生活で、体を動かさない人は多いはず。気づいたときは坂道を転がり落ちていた、なんてことにならないように、別表のチェックリストで、しっかり自己診断してみてください。
| “食べ過ぎ症候群”の自己診断リスト メタボリックシンドロームの予備軍 | |
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| □1 | お腹いっぱいになるまで食べないと、我慢できない |
| □2 | 一日3食とは別に、間食を食べる |
| □3 | 夜、寝る前に冷蔵庫を開けてしまう |
| □4 | 20歳の頃より、ズボンのウェストが太くなった |
| □5 | 甘いもの好き。まんじゅうやケーキに手が伸びる |
| □6 | 毎晩、ビールを飲んでいる |
| □7 | 酒を飲む時、一緒につまみを食べる |
| □8 | 昼食は10分以内で食べ終わる |
| □9 | 栄養バランスを気にせず、好きなものばかり食べる |
| □10 | テレビを見ながら食べるなど、別のことをしながら食事をしている |
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チェック項目が6個以上 要注意 チェック項目が8個以上 危険信号 チェック項目が10個 健康診断を受けなさい! (監修・(独)国立健康・栄養研究所 渡邊昌理事長) | |
| メタボリックシンドローム改善リスト・食事編 「腹8分目和食」 |
生活習慣の改善目標 【体重】 BMI<25 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 例:身長1m60cm(1.6m)、体重64kgの場合 BMI=64÷1.6÷1.6=25 BMI25〜29.9 肥満度1 BMI30〜34.9 肥満度2 BMI35〜39.9 肥満度3 BMI40以上 肥満度4 【運動習慣の徹底】 ・日常生活における歩数(1日当たり) 男性 9200歩以上 女性 8300歩以上 ・運動の習慣化 1回30分以上の運動を週2 【食生活改善】 ・脂肪によりエネルギー摂取 25%以下(20〜40歳代) ・食塩摂取量の減少 10g未満/日 ・野菜の摂取量の増加350g以上/日 (資料・厚生労働省) |
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(1)一日の総摂取カロリーは約1600〜1800カロリー (2)油脂類を避ける…揚げ物や油、スナック菓子はNG (3)ゆっくり噛む…脳の視床下部にある満腹中枢に満腹信号が届くのは食事開始から最低約15分後。特に血糖値を上げるもとになるご飯はゆっくり食べること (4)主食はご飯…腹持ちの良く、副菜の味を引き立てる、パン食より減塩に役立つ (5)主菜は魚または肉。手のひらに収まる量=60〜80グラムが適量 (6)和食が基本…副菜は野菜、大豆、きのこ、海藻がお勧め (7)規則正しく一日3食…生活リズムが不規則だと食事時間も乱れ、体のリズムが崩れて食べ過ぎる (8)3食で均等カロリー…朝、昼の摂取カロリーを減らして夕食をたっぷり摂ると、夜中に血糖状態が続くのでNG。昼は活動するので食べた分のカロリーを消費しやすい (9)薄味の味付け…塩分をとり過ぎないように、だし汁を上手に使う (10)外食は半分残す覚悟…油、カロリーが高く塩分も多い。味付けも濃い | |
| メタボリックシンドローム改善リスト・運動編 「夕食後30分ウオーク」 | |
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(1)通勤は歩きやすい靴を履く (2)背負いかばんやリュックサックで姿勢正しく (3)有酸素運動を20分以上継続…ウォーキングやジョギング、水泳など。体脂肪を燃焼させ、カロリー消費を促すのは開始20分後から (4)夕食の30分後から、30分ほどの運動は効果あり (5)休日はハイキングや登山など、少し激しい運動 (6)できる範囲で体を動かす…足もみ、節の部分をさするなど (7)毎日体重や腹囲をはかる…決まった時刻に計って記録して意識 (8)〜ながら運動の実施…テレビを見ながら準備体操、足踏み、ストレッチ、自転車こぎ |

■渡邊式・フードピラミッド
米国の肥満対策として作成したフードピラミッドを渡邊氏が日本式の食事に合わせて作った。ピラミッドの大きさが食事の量、食事に占める比率を表す。一番下の段は最もピラミッドの面積が大きく、多くとる主食。次は主菜の段で季節の野菜や根菜類、イモ類。肉や魚などメーンのおかずとなるタンパク源が隣。豆腐、納豆なども含まれる。第2段には果物やヨーグルト、チーズなどの乳製品や牛乳。一番上の段は味噌、香辛料などの調味料、海藻類、キノコ類が入る。
★メタボリックシンドローム撲滅委員会が初会合を開催
メタボリックシンドローム撲滅委員会の初会合が26日、東京・大手町のサンケイプラザで開かれた。委員長で日本肥満学会理事長の松澤佑次・住友病院長は「動脈硬化性疾患は、働き盛りで発症すると社会的、経済的な影響が大きい」とキャンペーンの意義を強調。中島正浩・厚生労働省健康局長も「国民のクオリティ・オブ・ライブを高める大事な柱は、生活習慣病の対策」と語った。


◆(独)国立健康・栄養研究所の渡邊昌理事長
「メタボリックシンドロームは、個々の病気は独立した病気ではなく、体の中にある種の代謝異常が生じるために、いろいろな形で病気がそこから発生してくるという考え方。若いときに生活習慣病を発症すると、治療費など経済負担が長く続いて大変。そのためにも予防は大切になる。私自身、糖尿病だが一生付き合っていく気持ちで、軽い症状を保つ努力をしている」