広島県北広島町の臥竜山で島根県立大1年の平岡都さん(19)=島根県浜田市=の遺体の一部が見つかった事件で、遺体の首に指で圧迫したようなあとが残っていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。
島根、広島両県警の合同捜査本部は、首を絞められて殺害された可能性があるとみて捜査。遺体の状況から鋭利な刃物で切断されたとの見方を強めている。
捜査本部は8日、現場付近で女性の胴体部分を発見。7日前に付近で脚部分の骨が見つかっていたことも分かり、いずれもDNA型鑑定で平岡さんと確認した。司法解剖して死因を調べるとともに、遺体の手足などほかの部分がないか9日朝から引き続き現場付近を捜索した。
近くの住人によると、現場付近は日中は登山客が多いが、夜間は人通りがほとんどなく道も入り組んでおり、捜査本部は犯人が過去に現場を訪れたことがあるとみている。
捜査本部によると、胴体部分が見つかったのは、8合目の林道終点にある車両転回場付近。6日に頭部が見つかった地点から70〜80メートル北の斜面で、肩と股(こ)関節から手足が切断された状態だった。衣類や目立った血痕はなかった。
平岡さんは10月26日午後9時15分ごろ、アルバイト先の飲食店を出た。飲食店が入るショッピングセンターの防犯カメラには姿が写っていたが、帰宅経路のコンビニなどの防犯カメラには写っておらず、帰路についた直後にトラブルに巻き込まれた可能性がある。
捜査本部は捜索のほか、現場から浜田市内へつながる島根県内の国道186号沿線を中心に捜査員を投入。遺体を運ぶのに車を使った可能性が高く、不審車両などの目撃情報を収集し、交友関係を含め調べている。
頭部の司法解剖では顔面に複数の殴打痕があったことが分かっており、死亡したのは行方不明になった直後から5日以内とみられる。死因は特定されていない。