長崎県佐世保市で、他人宅に炊飯器を持ち込み米を炊こうとした無職の男が、住居侵入未遂で現行犯逮捕されていたことが30日、分かった。
早岐署の調べに「自宅の電気を止められ、腹が減ったのでやった」と供述するのは同市江上町の坂中秋吉容疑者(49)。29日午後3時ごろ、自宅から米4合と水の入った炊飯器を抱え、近所の女性(77)宅前に到着。無施錠だった1階台所の窓から侵入しようと上半身を乗り出すと、室内の窓脇にコンセントを見つけ、炊飯器のコードを差し込んだ。
それを隣の部屋にいた女性が目撃し110番。駆け付けた同署員が、路上で横になり炊けるのを待つ容疑者を発見した。職務質問に対し「ご飯を炊かしていただいてました」と認めたという。
調べでは、炊飯器は、炊飯と保温を兼ねるボタンが1つのみの「かなりの旧式」(同署)。ご飯は半生でしんが残っていたといい、同署は原因を「ボタンの押し間違い」と説明する一方、「水が少なかった可能性もある」と分析した。
容疑者は1人暮らしで女性と面識はない。漬物などは持参しておらず、捜査関係者は「おかずは現地で調達するつもりだったのでは」。同署は電気を盗んだ窃盗容疑でも調べる。