愛知県豊田市の東名高速道路上り豊田インターチェンジ付近で16日、走行中の名古屋発東京行きのJR東海バスを、山口県宇部市の中学2年の少年(14)がバスジャックした。運転手(39)を刃物で脅したが、愛知県警の説得に“投降”。銃刀法違反と監禁の現行犯で逮捕された。
「おれはバスジャックした」。犯人自ら携帯電話で110番したのは午後1時10分ごろ。現場に急行したパトカーなど約20台が、乗客乗員11人のバスをいったん停車させると、黒い上着にサングラス姿で、果物ナイフを運転手に突きつける少年を発見。その後、バスを美合(みあい)パーキングエリアに誘導した。
県警がバスの窓越しに説得を開始。少年は興奮する様子もなく、約1時間後、乗客乗員全員を解放、身柄を確保された。11人にけがはなかった。
上り線は一時通行止めになり、周辺は大混乱。美合PAにある売店の店長(53)は「平成12年の(17歳少年が女性を刺殺した)西鉄バス乗っ取り事件を思い出した」と話した。
「親に怒られ、嫌がらせをしたかった。世間を騒がせたかった」などと供述する少年は、15日未明に宇部市の自宅を家出し、新幹線で名古屋に。宇部市教育委員会などによると、少年は同じ中学校の女子生徒とトラブルになり、学校から注意されていた。走行中は運転手に「東京までノンストップで走りたい」などと要求していた。
少年はナイフ2本を所持。果物ナイフとペティナイフで「刃物は愛知県の100円ショップで購入した」と話したという。