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【ラグビーコラム】飛ばしパスとはこういうものさ、SOマッケンジーが見せた極意

【ラグビーコラム】

飛ばしパスとはこういうものさ、SOマッケンジーが見せた極意

特集:
ノーサイドの精神
サンウルブズ戦に勝利し喜び合うダミアン・マッケンジー(中央)らチーフスフィフティーン=秩父宮ラグビー場

サンウルブズ戦に勝利し喜び合うダミアン・マッケンジー(中央)らチーフスフィフティーン=秩父宮ラグビー場【拡大】

 【ノーサイドの精神】今回の話は、文章だけではなかなか伝わりにくいかもしれないが、それでもあえて書こうと思う。3月24日に秩父宮で行われたスーパーラグビー(SR)第7節、サンウルブズ-チーフス(ニュージーランド=NZ)の後半5分、チーフスのNZ代表SOダミアン・マッケンジーが投げた1つのパス。これに衝撃を受けた。

 右中間ラックからのパスアウトを受けたマッケンジーの右サイドには味方が3人。対するサンウルブズのディフェンスも3人。いわゆる「4対3」のシチュエーションだった。ここでマッケンジーは、一番タッチライン際にいてマークが付いていなかったWTBトニ・ブルへ2人飛ばしのパスを送った。

 このパスがすごかった。ブルのスピードを殺さない、フラットな、野球でいえば快速球。ライン際を突破したブルに、マッケンジーは素早くフォロー。リターンパスを受けてトライを決めた。

 飛ばしパスはいまや、小学生でも投げる。日本でも、あらゆるカテゴリーで見られる普通のプレーだが、そのほとんどはパスが山なりになるなどパススピードがないことで、逆に相手ディフェンスもくっついてくる。攻めるスペースをなくしてしまい、チャンスをつぶすプレーになってしまっている。

 だが今回のマッケンジーのパスは、サンウルブズのディフェンスが付いていけないパススピードでブルをフリーで走らせた。スローフォワードにならないぎりぎりの位置で、あれだけの速さのパスを正確に通すのは、並大抵のスキルではできない。いわゆる「パスで切る」というやつ。決定的なシーンをつくる「飛ばしパス」とは、こういうものをいう。

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