2017.9.21 11:00(1/2ページ)

【二十歳のころ 吉田義人氏(3)】宿沢監督「絶対勝てる」信じて大金星

【二十歳のころ 吉田義人氏(3)】

宿沢監督「絶対勝てる」信じて大金星

特集:
二十歳のころ

 選手として思い出に残る試合は雪の早明戦(1987年12月)、世界選抜戦(92年4月)などたくさんある。中でも、ちょうど二十歳だった89年5月の日本代表とスコットランドの戦いは特別だ。

 僕は代表3試合目。当時の宿沢広朗監督にとっては初采配の試合だった。早大ラグビー部で名をはせ、住友銀行に勤めて金融の第一線で働きながら日本代表の監督にもなった、異色の存在だった。

 宿沢監督は強豪との一戦を前に、「絶対に勝てる」と断言していた。世界的にみると当時の日本はラグビーの弱小国で、周りからは「そんなに簡単じゃない」「強がり」などと言われていた。でも僕は「監督の言う通りだ」と感じていた。

 宿沢監督は就任後、メンバーをガラッと代えた。それ以前は伝統校から多くの選手が選ばれていたけど、宿沢監督は知名度より実力を重視した。まさに適材適所だった。僕自身についても、何を必要とされているかが明確になった。要はトライを取ってくれということだけだった。

 実は当時、左足を故障して試合前の1週間は練習後、治療に通っていた。メンバー決定前に宿沢監督から、ただ一言「大丈夫か」と声をかけられた。僕は「選ばれれば100%の力でやります」と答えたけど、万全ではないことは監督も分かっていたはずだ。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. ラグビー
  3. ラグビーその他
  4. 【二十歳のころ 吉田義人氏(3)】宿沢監督「絶対勝てる」信じて大金星