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【ラグビーコラム】慶大-関東学院大の練習試合で異例の光景 慶大・金沢HCの言葉にコーチに求められるものは何かを考えさせられた

【ラグビーコラム】

慶大-関東学院大の練習試合で異例の光景 慶大・金沢HCの言葉にコーチに求められるものは何かを考えさせられた

特集:
ノーサイドの精神
関東学院大の練習試合を行った慶大=9月3日、横浜・関東学院大釜利谷グラウンド

関東学院大の練習試合を行った慶大=9月3日、横浜・関東学院大釜利谷グラウンド【拡大】

 【ノーサイドの精神】大学ラグビーの開幕が近づく中で、3日には慶大-関東学院大の練習試合が横浜・関東学院大釜利谷グラウンドで行われた。この日印象的だった“出来事”は、慶大が72-14と大勝した1軍戦ではなく、2試合目に行われた2軍戦の、しかもハーフタイムに起きた。

 前半を終えて、すでに40-24(最終スコアは慶大の78-24)とリードしていた慶大の一部選手が、ゴールラインを背負うような位置で、ラインアウトからのモールを防御する“特訓”を繰り返したのだ。高校のラグビー部などでは珍しくないかもしれない。だが、大学の、しかも1部で戦うチームでは異例の光景だった。

 試合後に、慶大の金沢篤ヘッドコーチ(HC、39)に理由を聞くと、「前半何度も(関東学院大に)やられたプレー。口でいうより、実際にやらせたほうがいい」と平然と語った。コーチに求められるものは何かを考えさせられた。

 極論になるが、日本のラグビー界、特に育成レベルのステージは勝利至上主義に満ちている。高校生は、花園で優勝する1校を目指し一年間を過ごす。花園で勝ち上がるような強豪は、高いレベルの真剣勝負を何試合も経験するが、弱小チームは花園予選1試合で一年が終わる。だが、目先の勝ち負けよりも重要なものがある。

 2015年W杯で日本代表を3勝に導いたエディー・ジョーンズ氏(57)から、ヘッドコーチ在任時代に聞いたことだ。

 「日本のコーチは、まるでいい選手を獲得することが仕事のようにみえる。だが、コーチの仕事は選手の能力を引き出すことだ」

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