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【ラグビーコラム】2019年W杯を陸上競技場で開催するのは疑問…15年イングランド大会と状況が違う

【ラグビーコラム】

2019年W杯を陸上競技場で開催するのは疑問…15年イングランド大会と状況が違う

特集:
ノーサイドの精神
日本はスコットランド、アイルランドと同組となりパネルを貼るスタッフ=10日、京都迎賓館(撮影・甘利慈)

日本はスコットランド、アイルランドと同組となりパネルを貼るスタッフ=10日、京都迎賓館(撮影・甘利慈)【拡大】

 【ノーサイドの精神】日本が舞台となる2019年W杯の組み合わせ抽選会が、10日に京都で行われた。日本はアイルランド、スコットランドとの対戦が確定。後は予選を勝ち上がってくるチームがどこになるのか、そして試合日程と会場の決定が注目されるが、抽選会取材を終えて、会場となった京都迎賓館の夜空を見上げたとき、残念な思いがこみあげた。

 試合会場となるのは全国の12会場。北海道から熊本まで全国各地で開催されるのだが、全会場の中でラグビーやサッカーなどフットボール専用競技場は6。5会場が陸上トラックを持つ、いわゆる総合競技場だ。

 日本で自治体が大規模な競技場を建設する場合、県民や市民の血税が使われる。陸上トラックを持つ多目的競技場とすることが、承認されやすいのは当然のことだ。だが、日本ラグビー協会、W杯組組織委員会の関係者が、しきりに繰り返す「レガシー(遺産)」という観点からみれば、陸上競技場での開催は疑問だ。

 ラグビーの特徴であり魅力の1つは、激しい肉弾戦だ。防具もなく、生身の選手どうしが激しいコンタクトを繰り返す。この醍醐(だいご)味を味わうためには、よりグラウンドに近い場所で観戦するのがおすすめだ。一言でいえば臨場感。これが欠かせない。

 前回の15年イングランド大会でも、陸上競技場が会場になった。ラグビーの母国でも陸上競技場で行われたのだから、日本でもしようがないともいえるだろう。しかし、ラグビーが文化として定着して“市民権”を持つ国と、W杯で人気の拡大をめざす国とでは、同じルールを振りかざすことに意味はない。百歩譲って陸上競技場が許可されていても組織委員会、ラグビー協会が、より多くの“球技場”での開催実現に尽力するべきだった。

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