2016.12.7 12:00(1/2ページ)

【ラグビーコラム】名勝負だった今年の早明戦…故・平尾氏も指摘した「日本のラグビーカルチャーはもともと学生が母体」

【ラグビーコラム】

名勝負だった今年の早明戦…故・平尾氏も指摘した「日本のラグビーカルチャーはもともと学生が母体」

試合に勝利し喜び合う早大フィフティーン。名勝負だった今年の早明戦

試合に勝利し喜び合う早大フィフティーン。名勝負だった今年の早明戦【拡大】

【ノーサイドの精神】

 今年の早明戦は追いつ追われつの展開の末、早大が24-22で逆転勝ちした。対抗戦の優勝争いではなくなっても、秩父宮には2万1916人の大観衆。この宿命の激突はやはり、特別なカードだとあらためて思わされた。

 早大は後半8分、明大ゴール前でのスクラムを押し込んで相手の反則を誘い、ペナルティートライをもぎとった。92度の長い歴史を持つ早明戦で、早大がスクラムを押して明大からトライを奪ったのは、早大関係者によれば史上初だったという。

 この反則で明大PR塚原がシンビン(10分間の一時退出)を命じられたが、その9分後に早大ゴール前で1人少ない明大FWが連続攻撃。HO佐藤がトライを返したところに“重戦車軍団”の意地を見た。名勝負の一つに数えられる試合だったといえる。

 早明戦の名勝負といえば、ラグビーブーム真っ盛りだった1987年の「雪の早明戦」が思いだされる。国立競技場(当時)には5センチの積雪があり、関東協会役員や他校の部員ら200人余りが早朝から雪かきをして実施にこぎつけた。極寒の国立を埋め尽くした観客は6万人。筆者もセーターを2枚、スラックスの下にスパッツを履いて取材に向かった記憶がある。

 スクラムを組めば両軍16人のFWから湯気がもうもうと立ちこめる。早大にはSH堀越、WTB今泉、明大にはWTB吉田と、その後日本ラグビーを支えるルーキーたちも注目された中、10-7と早大リードで迎えたノーサイド間際、明大は早大ゴール前で猛烈に攻め立てた。

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  • 1987年の早明戦。前半1分に明大の吉田義人(左)に早大の堀越正巳が猛タックル、勢い余ってサイドラインの雪山に激突した
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