親子鷹で2大会連続の花園切符だ!! 昨年度ベスト4の京都成章が伏見工を7−0で破り、2年連続で花園出場を決めた。湯浅泰正監督(45)の長男で主将のSH航平(3年)が繋ぎ役として勝利に貢献した。5度目の聖地で初の全国制覇を目指す。
緊迫の試合は終盤に動いた。0−0の後半25分。敵陣ゴール前中央スクラムからラックで左へボールを動かし、LO森川由起乙(2年)がトライ。ゴールも決まり、この7点を守りきった。名門伏見工を倒し、2年連続の花園行き。湯浅監督はクールに喜びをかみしめた。
「うちはチャンスが2つくらいで、向こうは8つくらい。強いほうが勝つとはかぎらないということ」。6年連続で同じ顔合わせ。意地と意地がぶつかり、好機のたびに激しくつぶし合った。トライ後の数分間は伏見工の猛攻を必死の守備でしのいだ。その中心に湯浅監督の長男SH航平がいた。
「一番怒られたのは僕。もう慣れましたけど…」。父の背中を追って京都成章に入学。家ではラグビーのビデオを見ながら話に花を咲かせる普通の親子だが、グラウンドでは父を監督と呼ぶ。「もっと楽しめ!」。
「もっと声を出せ!」。「いい意味でアホになれ!」。練習では毎日のように怒鳴られ、矢面に立たされてきた。全部員の投票によって主将に決まり、微妙な父子がスタート。父は「1年のうちで360日はやりにくかった」と本音を漏らしたが、その苦労が報われた。
航平は「去年より上のものを作ってきた」と親子鷹で築いたチームに胸を張る。昨季の関学大をVに導いた早大OBで元ジャパンの横井章氏(68)を約8年前からアドバイザーとして迎え、足下へ低く突き刺すタックルを磨いてきた。横井氏は「タックルをやるだけではダメ。さらにボールを奪うことを考えろ」とさらなる意識改革を促進。一撃必殺の低空タックルをさらにバージョンアップさせ、攻撃的な伏見工を完封した。
湯浅監督は「もちろん上を目指します。高校生は(何が起こるか)分からない。それを楽しみにしたい」と昨年度の4強以上の成績を目標に掲げた。親子の物語は花園でハッピーエンドを迎える。
(恵濃 大輔)
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