部員の大麻所持のため昨季途中で活動を自粛した関東学院大が4日、秩父宮で大東大と対戦する。8月の長野・菅平合宿中に右ひざ内側の靱帯(じんたい)を痛めて戦列を離れていたNO・8土佐誠主将(4年)が先発復帰。足の状態は万全でないが体を張ったプレーを示して、チームの活気を取り戻す。
誰よりも早くグラウンドに飛び出した。土佐は今季自身初の公式戦を控え、緊張感を解きほぐした。
「本来は下のチームで(試合に)出てから復帰するもの。結果で示すしかないです」
8月24日の慶大戦で右ひざを痛めて戦線離脱。本格的な練習は9月30日に再開したばかりだ。それでも桜井勝則監督は、本人の熱意を受けて起用を決めた。
不在の間に開幕2連勝。いずれも完封勝ちだが、土佐は物足りなさを感じていた。毎年優勝を争い続けた練習の緊張感、チームを勢いに乗せる独特の明るさ、一体感が戻らない。
リハビリ中の立場を考慮し、気になる部分も口にしないでいた。「試合で、練習で(自分の姿を)見せて、ようやくチームを引っ張れる」という思いがあった。けが再発のリスクも顧みずに戦うことで、部員の意識を変えることに決めた。
「土佐が出れば、同じベクトルに進もうというまとまりが出る」と桜井監督の期待も大きい。背番号8の大きな背中が、カントー復活のカンフル剤になるか。(林健太郎)