関東大学ラグビーは対抗戦、リーグ戦ともに6日に開幕する。大学選手権連覇を狙う早大、部員による大麻取締法違反の不祥事からの完全復活を目指す関東学院大。実力校が並ぶなかで“ルーツ校”タイガー軍団、慶大も王座奪回へとキバを磨く。
9シーズンぶりの王座奪回へ。慶大が気持ちを高めて、シーズンの開幕を待つ。昨季は対抗戦3位ながら、大学選手権では8年ぶりに決勝に進出。決勝で早大に敗れたが、「準優勝」の結果を残した。それを起爆剤に、飛躍を狙う。
昨季から、WTB山田章仁(ホンダ)、CTB中浜聡(東京ガス)、小田龍司(サントリー)と主力BK3人が抜けたが、春のオープン戦は早大戦を含めて7戦全勝。夏合宿では帝京大に唯一の黒星を喫したが、関東学院大に快勝するなど早々の臨戦モードで6日の日体大戦に備える。
就任2年目の林雅人監督も、成長に自信をみせる。「昨年に比べたら、スタートラインが違う」。昨季の後半戦でチームを支えたフィットネス、伝統のタックル、BK陣のスピード…。いずれも、新チームにしっかり引き継がれた。
「林流」の強化もチームを着実に押し上げている。96年に母校のヘッドコーチに就任すると、上田昭夫監督(当時)とのコンビで創部100周年の99年度には、チームを14シーズンぶりの日本一に導いた。そして、昨季、監督として現場復帰し、選手に自信を植え付けた。対抗戦では、7連覇中の早大、帝京大がライバルとなる。
リーグ戦では、完全復活をかけて関東学院大が気を引き締め、選手層の厚い東海大ら強敵がそろう。だが、伝統に支えられた「魂のラグビー」といわれる強い精神力こそが、慶大パワーの根幹。王座奪回の機運がいま、チームに満ちあふれている。