2007年01月04日 更新

第86回全国高校ラグビー大会

110キロの圧力…東海大仰星の横綱・木津が“押し”で長崎北を圧倒!

相手を蹴散らして突進する東海大仰星の木津。相撲界も熱視線のパワーファイターが、花園を席巻する=撮影・浜坂達朗

相手を蹴散らして突進する東海大仰星の木津。相撲界も熱視線のパワーファイターが、花園を席巻する=撮影・浜坂達朗

 全国高校ラグビー第5日(3日、花園ラグビー場)準々決勝を行い、7大会ぶりの優勝を狙うAシードの東海大仰星(大阪第2)は長崎北(長崎)を33−12で下した。準決勝は5日に行われる。

 押さば押せ、引かば押せ。相撲の精神が歯を食いしばる8人に乗り移った。前半27分、敵陣10メートルのラインアウトから東海大仰星FWがモールを形成。大会最重量、FW平均体重99キロの圧力でゴールラインへがぶり寄る。ボールを渡された110キロのLO木津武士(3年)がFWの今大会チーム初トライ。これでチームは勢いづいた。

 「“絶対にモールで取る”と言っていたので、よかった」と木津。「流れの面で、2本目(木津のトライ)が大きかった」と土井崇司監督(47)が称えたヒーローは、8つの相撲部屋から勧誘された逸材だ。先代の二子山親方(元大関貴ノ花)には何度も食事に誘われた。ラグビーに進んだ今も、学んだ相撲流は健在。筋トレでは千代の富士(現九重親方)の現役時代を参考に、腕立て伏せを1日500回。プロテインは飲まず、ちゃんこなどで昨年の98キロから増量した。木津に刺激され、他のFWも自主的にトレーニング。昨夏の長野・菅平合宿では、東海大の控えとのスクラム練習で大学生を押す場面もあった。

 「僕は“押し”専門。優勝しか、見えていません」と木津。FW陣の“重し”として機能する影の横綱の怪力と突進力が、チームを7年ぶりの頂点の座へ持ち上げる。

(周伝進之亮)