2006年12月31日 更新

第86回全国高校ラグビー大会

さすが「東の横綱」桐蔭学園!11T&72得点の爆勝発進!

後半17分、桐蔭学園がドライビングモールで押し込み、トライ。FWが敵を圧倒し、快勝だ(撮影・佐藤雄彦)

後半17分、桐蔭学園がドライビングモールで押し込み、トライ。FWが敵を圧倒し、快勝だ(撮影・佐藤雄彦)

 全国高校ラグビー第3日(30日、花園ラグビー場)前回準優勝でAシードの桐蔭学園(神奈川)が日本航空二(石川)と対戦し、同校の花園史上最多得点となる72−0で快勝した。

 強くて身軽な男たちが、次々と相手インゴールになだれこんだ。東日本唯一のAシードに推された桐蔭学園が、11トライの猛攻。72−0と同校の花園史上最多得点で、満点の爆勝発進だ。

 「FWはよく足が動いていた。LOなどはスピードがあるし、去年とは違った展開ができる」と藤原秀之監督(38)。昨年は、FWのフロントロー3人が体重100キロを超える大型パワーを武器に準優勝した。レギュラーの多くが卒業した今年は、昨年より平均5.2キロも軽量化。監督は、モデルチェンジしたFWの走力に手応えを感じ取った。

 11トライ中8トライがFWが奪った。10−0の前半8分、ゴール前25メートル地点のラックから抜け出したLO岩井哲史(3年)が、チーム一の50メートル6秒0の快足を飛ばして中央に飛び込んだトライが、今年を象徴するプレーといえる。

 昨年はリザーブ要員だった岩井は、新チームになって、82キロの細身を変身させることから着手。筋力トレーニングと並行して、連日5度の食事をして体をつくった。その5食はいずれもラーメン用のどんぶりに山盛りの飯が基本。これで89キロまで増量に成功した。

 パワーを増すことばかりに重点を置いたわけではない。花園出場が決まった12月上旬から約2週間、チーム全体で練習後に走り込みの時間を設け、グラウンドをV字型に走るダッシュを繰り返した。岩井はその結果、花園入り直前には2キロ減の87キロとなり、この日の快足トライを生んだ。

 走ってよし、押してよし、だ。後半17分にはラインアウトからFWが約35メートルのモールを押し込んでトライするなど、パワーも見せつけた。硬軟おり交ぜた波状攻撃を成功させての快勝を見つめた藤原監督の表情には、自信がみなぎっていた。

 「先を見ず、1戦1戦勝つのがベストですね」と気を引き締めた岩井。快勝発進した東の横綱の目標は、昨季あと一歩届かなかった“忘れ物”を取ること。走って、押して、貪欲に頂上をめざす。

(林健太郎)

★CTB仲宗根、復活T…術後初の先発フル出場

 桐蔭学園の2年生エース、CTB仲宗根健太が、後半10分にチーム8個目のトライをマークし完全復活した。

 1年時からレギュラーとして出場しチームを準優勝に導いたが、5月2日のニュージーランド・クライストチャーチ高戦で左ひざ前十字じん帯を断裂。この日が手術以来初めての先発フル出場だった。「(足は)全然大丈夫です。もっとビックゲインができたらよかった」と久々のトライに笑顔を見せていた。

■データBOX

 ★…桐蔭学園は出場6大会連続で初戦突破。同校の過去の最多得点は、98年度の初戦2回戦の山形中央戦で記録した61点。零封試合は3度目
 ★…桐蔭学園の最高成績は昨年度の準優勝。神奈川県勢の優勝は、29年度の慶応普通部、54年度の慶応、93、94年度の相模台工の計4回

桐蔭学園・花園全成績
年度回戦スコア対戦相手
76962回戦○29−22大東大一
3回戦●17−20佐賀工
78982回戦○61−0山形中央
3回戦○27−14東筑
準々決勝※△27−27秋田工
準決勝●22−24大工大高
80002回戦○38−12東農大二
3回戦○22−19大阪桐蔭
準々決勝●20−29仙台育英
83032回戦○15−5
3回戦●10−27大分舞鶴
85052回戦○26−0新潟工
3回戦○32−5
準々決勝○27−8茗渓学園
準決勝○12−10大工大高
決勝●12−36伏見工
86 06 2回戦 ○72−0 日本航空二
【注】※は抽選勝ち