2006年12月29日 更新

第86回全国高校ラグビー大会

東農大二、倉吉東に完封圧勝!WTB田中が自身初5トライ

東農大二WTB田中(下、円内も)はこの日2本目のトライを決め、その後も3トライと大活躍した(撮影・佐藤雄彦)

東農大二WTB田中(下)はこの日2本目のトライを決め、その後も3トライと大活躍した(撮影・佐藤雄彦)

 全国高校ラグビー第2日(28日、花園ラグビー場)1回戦の残り11試合を行い、3年連続22回目出場の東農大二(群馬)が倉吉東(鳥取)に77−0と爆勝発進。右WTB・田中翔吾(2年)が自身初の5トライでチームを勢いづけた。25大会連続出場の佐賀工(佐賀)をはじめ、東京(東京第2)、東海大翔洋(静岡)、平工(福島)などが2回戦へ進んだ。

 雨でぬかるんだピッチも全く気にならない。東農大二の右WTB・田中(2年)が、水しぶきをあげながら、5トライの荒稼ぎ。倉吉東に77−0の完勝に導いた。

 「5トライは今までで初めてです。気持ちよかった。WTBとしての仕事ができました」。

 1メートル68の小柄な体にどんなパワーが詰まっているのか。小1のころに伊勢崎ラグビースクールに入ったが、伊勢崎三中では陸上の砲丸投げに没頭した。中3の夏には12メートル50を投げて、県大会で5位に入ったほどのパワーを誇る。追いすがる相手を置き去りにする瞬間的なスピード、滑るピッチにも崩れない強じんな足腰は、陸上競技によってはぐくまれていた。

 大先輩の直接指導も爆勝を後押しした。トップリーグで1位を走る東芝のSO吉田大樹(25)が花園入りする直前に母校を訪問。VTRでさまざまなプレーを見せては「こんなプレーもできるんじゃないか」とフォーメーションのアドバイスをもらった。グラウンドは改装中で十分な練習が積めない中、貴重な“頭の体操”になった。

 「3年生が頑張ってきたけど、同様に元気のいい2年生がメンバーになった若いチーム。全国での経験を積ませるのが大事です」と清水淳一監督(39)も先発メンバー15人のうち2年生8人の若さに期待する。30日の2回戦の相手は花園の常連・大工大高(大阪第一)。田中が火をつけた勢いで、西の雄から金星を奪う。

(林健太郎)

■田中 翔吾(たなか・しょうご)

 1990年(平成2年)2月1日生まれの16歳。小1の時に群馬・伊勢崎ラグビースクールでラグビーを始めるが、伊勢崎三中では陸上部で砲丸投げ。中3夏の県大会で5位に入った。69人の部員の中で唯一、理系のクラスに所属。1メートル65、81キロ。