桐蔭学園、3大会連続4強!超強力FWで東日本勢最後の砦守った/高校ラグビー

 
突進する桐蔭学園の細木。3トライの活躍で4強入りの立役者となった(撮影・森本幸一)

 全国高校ラグビー準々決勝第5日(3日、花園ラグビー場)桐蔭学園(神奈川)がPR細木康太郎(3年)の3トライなどで京都成章とのAシード対決を36-14で制し、3大会連続の準決勝進出を決めた。他に2連覇を目指すAシードの東福岡、Bシードの東海大仰星(大阪第2)と大阪桐蔭(大阪第1)が勝ち、5日の準決勝の組み合わせが抽選で決定。東日本勢で唯一4強入りした桐蔭学園は、大阪桐蔭との“桐蔭対決”に臨む。

 開始2分で京都成章に許したトライも、気にならなかった。

 「体をぶつけていくうちに、勝てると思った」

 桐蔭学園の細木が胸を張る。PRながら“ハットトリック”で、チームを3大会連続の準決勝に導いた。優勝した昨春の全国選抜でも、決勝で京都成章相手に2トライ。Aシード対決で強敵を返り討ちにした。

 前半13分に相手ゴール前5メートルから持ち出し、3人のタックルをものともせず押し込んだ。同30分にも、ゴール前でタックルを浴びながら右腕をいっぱいに伸ばして押さえた。強い追い風に小雪がちらつく天候となった後半5分には、鋭い出足でインゴールに飛び込み勝ち越した。

 1メートル78、106キロのサイズで50メートル走6秒4の細木だが、昨年4月に右太もも裏に肉離れを起こして戦線離脱。9月に復帰するまで上半身の強化に精を出した。今年のチームスローガン「礎(いしずえ)」を地でいく努力で、ベンチプレスは35キロ増でチームナンバーワンの175キロ。胸囲もチーム一の124センチを誇る。

 桐蔭学園強力FWの連続攻撃の仕上げ役。肉離れの影響で今大会はこれが初登場だったが、「倒れないことを常に意識している」という自慢のランで、パワーアップした成果を見せつけた。

 「お互いのプライドをかけて戦った」と熱く語ったHO原田衛主将(3年)が抽選で引いた準決勝の相手は、こちらもFWが強みの大阪桐蔭だ。現・日本代表FBの松島幸太朗(サントリー)を軸に東福岡と両校優勝したのが、7大会前の2010年度。単独初制覇へさらに高い壁が待つが、細木は「前に出る勝負では負けたくない」。細木が“桐蔭学園のコータロー”の二代目を襲名する。 (田中浩)

3大会連続の準々決勝敗退となった京都成章の湯浅泰正監督「びっくりするほど読まれていた。ラインアウトの攻防で完全に負けてしまった。これを日本一につないでいかないといけない」

桐蔭学園の藤原秀之監督「後半になれば、体力的に勝てると思っていた。課題は立ち上がりの簡単な失点。(準決勝の)大阪桐蔭はFWが大きいので、コンタクトで負けたら試合にならない」

★高校ラグビーのシード

 出場校の実力差などを考慮し、1970年度の第50回大会で初採用。79年度に復活して定着した。A、Bシードの区分は84年度に始まり、2002年度からAシードは3校(04、15年度はAシードなし)。“西高東低”の傾向もあり東日本1校、西日本2校の割り振りが続いている。Bシードは東西各5校の計10校。シード校は大会のシード委員会が決定し、毎年11月末に発表される。

細木 康太郎(ほそき・こうたろう)

 2000(平成12)年1月28日生まれ、17歳。新潟市出身。すぐに東京に移り町田市で育つ。ラグビーはつくし野中1年から横浜RSで始め、3年で太陽生命カップ優勝。桐蔭学園高では1年から花園出場。高校日本代表候補。1メートル78、106キロ。

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