元日本代表主将のキヤノン・菊谷、今季限りで引退へ/TL

 
長らく日本代表を引っ張ってきた菊谷。今季限りで現役引退する決意を固めた

 ラグビーの日本代表NO・8として活躍して、2011年W杯では主将も務めた菊谷崇(37)=キヤノン=が今季限りで引退する意向であることが5日、分かった。トップリーグ出場150試合目となる7日の神戸製鋼戦(熊谷)では、スタメン入りが確定。引退後は、草の根の競技普及も見据えた第2のラグビー人生に挑戦する方向だ。

 日本代表主将として世界とわたり合い、トヨタ自動車-キヤノンとTL14シーズンを走り続けた闘将・菊谷がジャージーを脱ぐ決意を固めた。

 関係者によると、菊谷は既に引退の意向を周囲に伝えており、「自分の意志で現役を終えられる選手は限られている。最後の年にこれだけ試合に出られて締めくくることができるなんて幸せ」などと語っているという。

 海外強豪国の選手を相手に当たり負けないフィジカルの強さと闘争心が持ち味。2011年W杯ニュージーランド大会は1次リーグ3敗1分けだったが、全試合に主将として先発出場し日本代表を牽引(けんいん)した。今季も開幕戦からメンバー入りして好調をキープし、1勝5敗と苦戦が続くチームを鼓舞し続けてきた。

 現役選手を続けながら、豊富な国際舞台での経験を生かして高校日本代表やU-17(17歳以下)日本代表などのコーチを歴任。引退後は指導者の道へ進むとみられ、小・中学生を対象にプロ選手がコーチングする新しいラグビーアカデミーの創設などを、キヤノンが拠点とする東京・三多摩地区で構想中だ。

 長い現役時代について、菊谷は「世界と戦う経験と難しさを学んだ」。今季のTL残り9試合。全ての経験と情熱を完全燃焼させる。

菊谷 崇(きくたに・たかし)

 1980(昭和55)年2月24日生まれ、37歳。奈良市出身。御所工(現御所実)高、大体大からトヨタ自動車入り。イングランドの強豪サラセンズを経て2014年キヤノン移籍。05年スペイン戦で日本代表初キャップ。08年の米国戦から代表主将を務め、11年W杯ニュージーランド大会でも主将。日本代表キャップ68。1メートル87、100キロ。

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